米Gartnerが米国時間2月24日に発表した最新調査によると、2002年のサーバ市場の売上高は430億ドルで、前年から8%減少した。
1990年代後半に飛躍的な成長を見せたサーバ市場は、このところ不景気や価格低下で伸び悩んできた。しかし、米国のサーバ売上高は2002年第4四半期に増加し、2003年の売上高もわずかに上向きになると予測されている。
順位別の売上を見ると、IBMは売上高が2%減少し134億ドルとなったものの、市場シェアが2.1ポイント増の31.1%となり、首位メーカーの座を堅守した。UNIXサーバ、Intel互換サーバ、Linuxサーバのすべての分野で増収した。第2位のHewlett-Packard(HP)の売上高は13%減の110億ドル、市場シェアも1.4ポイント減の25.2%に縮小した。第3位のSun Microsystemsは売上高が10%減の65億ドル、市場シェアは0.3ポイント減の15.1%となった。第4位のDell Computerは、上位4社の中で唯一、2001年から2002年にかけて売上高が増加した。同社の売上高は前年の30億ドルから6%増の32億ドルとなり、市場シェアは1ポイント増の7.5%に拡大した。
分野別に見ると、まずUNIXサーバの総売上高は2002年に11%減少し、170億ドルとなった。「サーバ市場全体よりも急速に落ち込んだ」(Gartner)
UNIXサーバ分野の首位はSunが維持した。Sunの売上高は65億ドル、市場シェアは0.5ポイント増の38%だった。第2位のHPは売上高が52億ドルで、市場シェアは0.3ポイント増えて30%。第3位のIBMは、売上高が7%減の36億ドルだったが、市場シェアは1.1ポイント増の21%に拡大した。
Linuxサーバの総売上高は20億ドルで、2001年の13億ドルから63%も急増した。特に2002年第4四半期の米国での成長はめざましく、90%と劇的に成長した。
Linuxサーバ分野の首位メーカーはIBM。売上高は前年比約2倍の7億5900万ドルに達し、市場シェアは8.3ポイント増の37%を獲得した。第2位のHPは売上高5億700万ドルだった。第3位のDellは3億6500万ドルで、市場シェアを5ポイント失った。
Intel互換サーバの総売上高は5%縮小し、164億ドル。HPが売上高51億ドル、市場シェア31%でトップの座を維持した。第2位のDellは売上高32億ドル、市場シェアが1.9ポイント増の19.6%だった。第3位のIBMは最も成長が著しく、売上高は16%増の28億ドル、市場シェアは3.1ポイント増の17.3%に拡大した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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