マイクロソフト、オンプレミスとクラウドに対応した管理ポータル「Concero」を開発中

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2011年01月14日 16時18分

 Microsoftは新しい管理ツール「Concero」(開発コード)を開発中だ。これを利用して、顧客はオンプレミスとクラウドベースのサービスを管理できるようになるという。

 Microsoftは2011年3月に開催するイベントMicrosoft Management Summit(MMS) 2011で、「Systems Center」ブランドを冠したこの新製品を披露する計画だ。MMSのウェブサイトにあるアジェンダに、Conceroに関する以下の記述がある(編集部注:本稿公開時点では上記ウェブサイトのアジェンダから該当の記述がなくなっている)

サービスがクラウドの上に展開されるという動きは、部分的にはVMM(「System Center Virtual Machine Manager」)と「Hyper-V」をベースとしたプライベートなオンプレミスクラウド、また部分的には「Windows Azure」に展開されるという結果を生んでいる。このようなハイブリッドの世界では、顧客がこれら両方の環境でサービスを展開し管理できる管理ツールが不可欠となる。「Concero」という開発コードを持つSystem Centerの新製品は、このような顧客をターゲットにしたセルフサービス型のポータルだ。

 Conceroを利用して、顧客はHyper-VとVMM(2011年後半に最新版がリリース予定)上で動くオンプレミスサービス、Windows Azureと「Windows Azure Appliances」上で動くオフプレミスサービスの両方を管理できる。Microsoftのウェブサイトによると、Conceroは「Silverlight」上に構築され、「どこからでもアクセス」が可能だという。

 Conceroに関する記述はMicrosoftの求人情報でも見かけた。ここでは、ConceroチームがライバルであるVMwareと競合するMicrosoftの取り組みにおいて重要な役割を持つ、と紹介している。

 「System CenterとAzureの下で展開する姉妹チームと共に、世界レベルのエクスペリエンスを提供し、VMwareからMicrosoftへの顧客の移動を起こす」とこの求人情報には書かれている。

 筆者は、Conceroのベータ版や正式版の公開時期について、Microsoftの関係者らにコメントを求めたところ、関係者らは現時点でConceroについて明らかにできる情報はないと述べた。

 Conceroはラテン語で、「connect(接続する)」もしくは「join in conflict(衝突に加わる)」といったことを意味する。これは、パブリックとプライベートのクラウドを接続することについてのMicrosoftの見解を意味するのだろうか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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