マイクロソフト、CESで披露するのは「Surface」のタブレット版か?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2011年01月04日 14時49分

 米国時間2011年1月6日にラスベガスで開幕する「Consumer Electronics Show(CES)」でMicrosoftが何を発表するのかについてのうわさや憶測が渦巻いているが、わたしはここで新しい予想を立てたい。Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏らがタブレット型の「Surface」コンピュータの戦略やロードマップを発表するのではないか、と予想している。

 これはわたしの純粋な予想であって、うわさや情報筋からの情報に基づいたものではない。以下に、わたしがこの予想に至った背景を挙げる。

  • 2008年にMicrosoftの幹部が、マルチタッチテーブルコンピュータのSurfaceのPCサイズ版が2011年に登場する可能性があるだろうと述べていた。
  • Microsoftは小型のSurfaceの興味について市場調査を行っていたといわれている。また、同社の幹部はこれまで、そのような端末(開発コード「Oahu」)がカバーできるさまざまなフォームファクタの可能性を調べている。
  • Microsoftの研究者たちは「Manual Deskerity」といわれるプロジェクトを進めている。このプロジェクトは、「Courier」タブレットプロトタイプのビデオがデモしていたツールのいくつかと技術をSurfaceで実現することにフォーカスしたものだ。

 だが、わたしがCESでSurface関連の発表(「将来こんなことが実現する」的デモに過ぎないとしても)があると予想する最大の理由は、2010年12月末にMicrosoftのある幹部のバイオグラフィーが変更されているのを発見したことにある。

 Michael Angiulo氏は、Microsoftでプランニング、ハードウェアおよびPCエコシステムチーム担当コーポレートバイスプレジデントを務める。2010年12月30日以前までAngiulo氏のバイオグラフィーには、「Windows」「Windows Live」「Internet Explorer」を統括すると書いてあった。だが12月30日、Angiulo氏のバイオグラフィーは更新され、次の一行が加わった。「それに加え、Surface Computing、PCハードウェア、それにハードウェアとシステム向けのロゴプログラムであるWinHECなどさまざまなパートナー向けプログラム、開発面でのOEM、IHV、ISVとの直接の関係にも責任を持つ」。

 Surfaceチームは、エンターテインメント&デバイス部門トップのRobbie Bach氏の退社後に宙ぶらりんな状態になったチームの1つだ。以前、わたしはSurfaceチームが今後どの部門の下に入る計画なのかと聞いてみたが、TBD(先送り事項)といわれた。Angiulo氏のバイオグラフィーを見る限り、Surfaceチームはやっと落ち着き先を見つけたようだ・・・。

 Microsoftウォッチャーの多くは、Microsoftが ARMチップ上で動く新しいバージョンのWindowsをCESで発表し、スレートについては、このプラットフォームに今後はフォーカスするだろうと予想している(わたしは過去に1回以上、Microsoftの幹部から「Windows 8」の前に新しいバージョンのWindowsが登場することはないと聞いた。MicrosoftがWindows 8について話す準備ができていない場合、CESのうわさがどういう意味なのか興味深い)。

 以前書いたように、CESでMicrosoftがスレートについて語るとすれば、スレートでの「Windows Embedded」についてではないかとわたしは思っている(Microsoftの関係者が以前、Embedded Standardはシンクライアントやネットワーク接続されたメディア端末に適していると述べていたことを考慮すると、「Windows Embedded Compact 7」ではなく「Windows Embedded Standard 7」ではないかと考えている)。

 Surfaceに話を戻そう。Angiulo氏のバイオグラフィーが先に変更されたことは、偶然ではないと感じる。Ballmer氏によるCESのスピーチは1月5日に予定されており、Angiulo氏も登場するのではないかと予想する。問題は、Surfaceがこのスピーチ中に登場するかどうかだ。

 最初に書いたように、これは情報筋などからの情報に基づかないわたしの完全な予想に過ぎない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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