Googleが「Chrome OS」の計画を披露したのはかれこれ1年半前のことだ。当時、多数のブロガーや記者が、Googleの「OSレスな」OSが「Windows 7」「Windows 9」さらには「Mac OS X」も負かすだろうとして、Windowsの終焉を予想した。
あれから1年半、Chrome OSはどうなっているのか?2009年6月、Googleの代表者はChrome OSは2010年後半に登場予定だと述べた。2010年11月中旬、Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、Chrome OSは正式公開まであと数カ月を要する、と述べた。Schmidt氏はまた、タッチ向きのOSには「Android」があり、Chrome OSはキーボードを持つマシンに向いているとすみわけについて説明した。しかし、Chrome OSタブレットの登場を願う声は相変わらず多い。
つい先日、Google関係者にChrome OSについて聞く機会があった。その際、プレビュー版は現在でも年内に登場を予定しており、複数のフォームファクタ上でテスト版として提供される、と聞いた。
結論:Microsoftと同様、Googleは「iPad」対抗機を2010年年末商戦に間に合わせることは無理だろう。もちろん、「HP Slate 500」「Dell Inspiron Duo」「LG E-Note H1000B」などのWindows 7搭載タブレットがある。だが、Microsoft側も、これらのタブレットが重量、バッテリー持続時間、価格、アプリストアがないなどの点から、本当の意味でのiPad対抗機ではないことを(公式ではなくても、非公式に)認めるだろう。また、Androidタブレット/スレートについても、市場には登場しているが、ZDNetブロガーらはこれらの端末を本命とは思っていないようだ。
MicrosoftのCEO、Steve Ballmer氏は、Intelが「Oak Trail」プロセッサの提供を開始すれば、Microsoftと自社パートナーはiPadと対抗しうるWindowsスレートを提供できる、と述べている。ということは、2011年中頃までには、Google OS対WinPadの戦いが見られると期待してよいのだろうか?だが、その頃にはAppleが軽量の次世代iPadを提供していることだろう。ひょっとするとMicrosoftの「ServiceOS」(Microsoft Researchが開発中のブラウザ中心のOS、以前は「Gazelle」と呼ばれていた)の進展にも期待できるかもしれない。
2011年1月初めの「CES 2011」、そしてその後のイベントに要注意だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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