編集部注:今回のWindows Phone 7プレビューは、前編、中編、後編に分けてシリーズ化し、基本的な部分から細かい機能に到るまでWindows Phone 7を詳しくプレビューしていく。本稿はその前編である。
MicrosoftがMobile World Congress 2010で「Windows Phone 7」を披露してから6カ月経ったが、対応デバイスが世に出るのはまだ数カ月先である。
われわれは当時、Microsoftのまったく新しいモバイル用OSに色めき立ち、期待を持ったが、それから長い時間が経ち、その間スマートフォン界の他の勢力は立ち止まっていたわけではない。われわれは、Windows Phone 7が追いつくには差を付けられすぎたのではないかと心配になったし、今でも心配している。
最近になって、それを確かめる機会を得ることができた。Microsoftは米国時間7月19日、サムスンとLGの試用デバイスを開発業者に出荷し始めた。これは、同OSのクリスマス商戦のローンチ前に、開発業者が自社のアプリケーションを実際にテストし始められるようにするためだ。われわれにもこのデバイスの1つが提供され、Windows Phone 7を数日間にわたり試しに使ってみることができた。
実際のプレビューの内容に入る前に説明しておきたいことがある。まず、これは正式版のソフトウェアではないため、Windows MarketplaceやXbox Liveなど、一部のサービスはテストできなかった。さらに、Microsoftは全体的なパフォーマンスとバッテリ寿命を向上させる作業を続けていると述べているため、これらの分野についていくらかのことは分かったものの、これは最終的にどうなるかを示すものではない。大事なことを言い忘れていたが、われわれが使った端末である「Samsung Taylor」はプロトタイプデバイスであり、市場に出回る予定はない。ただし、この端末はすべてのWindows Phone 7のスマートフォンに要求されるハードウェア仕様を満たしており、これには1GHzのSnapdragonプロセッサと、3つのナビゲーションボタン(戻る、スタート、検索)も含まれる。
Windows Phone 7は基本的に新しいOSであることから、見ていくべき項目が多いため、このプレビュー記事を複数回に分けて紹介していく。
Mobile World Congressの記事でも述べたとおり、Windows Phone 7は過去のバージョンのWindows Mobileとはまったく違う新しいものになる。Microsoftは今回、基本的にリセットボタンを押したと思ってよく、デザイナーのチームと一緒に、エレガントさ、容易さ、タイポグラフィ、モーション、関連性などの多くの要素を基礎にしたOSを新たに作った。これらの要素については、今回の試用でも見て取ることができた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス