リチウムエナジー ジャパン(LEJ)、GSユアサ、三菱商事、三菱自動車工業は4月14日、滋賀県栗東市内にLEJの新工場を建設することを決定したと発表した。栗東新工場は2012年度初頭より稼働を開始し、電気自動車用リチウムイオン電池を年産440万セルを製造する。この生産量は、三菱自動車工業の新世代電気自動車「i-MiEV」5万台分にあたる。
LEJは、滋賀県草津市にある草津工場において2009年6月から1号ラインによる量産出荷を開始しており、年産20万セル(i-MiEV2300台分)のリチウムイオン電池を生産している。2010年4月には第二期設備投資が完了し、6月からは2号量産ラインで年産40万セル(同4500台分)の増産出荷を開始する計画だ。これにより、草津工場の生産量は年産60万セル(同6800台分)となる。
また、GSユアサ京都事業所内にある京都工場でも増産ラインの設備投資に着手しており、12月から年産100万セル(同1万1000台分)の出荷を開始する予定となっている。
栗東工場は2012年度下期にフル稼働となる計画で、この時点で草津、京都、栗東の3工場を合計した生産能力は年産600万セル(同6万7800台分)となる。LEJでは、長期的に国内10万台相当のリチウムイオン電池を供給することを目指す。なお、新工場建設の設備投資額は総額375億円の予定。経済産業省の2009年度「低炭素型雇用創出産業立地推進事業費補助金」に採択されたため、最大50億円の補助金が受けられると見込んでいる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス