今だから得するブロードバンドネット回線選び:モバイル編

岩本有平(編集部)2010年03月23日 08時00分

 家電やゲーム機、スマートフォンなど、ネットワークに接続することで利便性を増す製品は増加の一途をたどっている。その一方では、ウェブメールやオンラインで利用できるオフィススイート、オンラインストレージなど、個人が手軽に利用できるクラウドサービスも増えてきた。

 そこでこれらの製品やサービスを快適に利用できるネット環境を整えるきっかけとして、インターネット接続業者(ISP)が新生活シーズンに向けて実施するキャンペーン情報を紹介してきた。第3回となる今回はモバイルブロードバンドのキャンペーン情報についてご紹介する。

 現在、下り数Mbps以上の通信速度で利用できるサービスといえば、NTTドコモのFOMAハイスピードやイー・モバイル、UQ WiMAXなど。そしてこれらを利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)らだ。MVNOとは、自社で移動体回線網を持たず、別の事業者から借り受けてサービスを提供する事業者のこと。前2回でも紹介したISPのほか、家電量販店などがMVNOとしてサービスを展開している。今回は積極的なキャンペーンを展開しているイー・モバイルとUQ WiMAX、そしてそのNVNOに絞ってキャンペーン内容を確認する。

全国主要エリアをカバーするイー・モバイル

 2007年にサービスを開始したイー・モバイル。サービス開始当初は東京、名古屋、大阪に限定してサービスを提供していたが、現在では人口カバー率90%をうたうまでにエリアを拡大している。

 通信速度は機種やプランにもよるが、下り最大7.2Mbps、上り最大1.4Mbpsが中心。しかし2009年7月からは、新たな通信技術「HSPA+」を利用した下り最大21.6Mbps、上り最大5.8Mbpsの高速サービスも開始した。

 イー・モバイルでは現在公式オンラインストアを通じて、端末価格を割引するキャンペーンを実施中だ。料金が二段階にスライドするデータ通信プラン「スーパーライトデータプラン21」に、長期契約割引の「にねんM」をつけて契約した場合、下り最大21Mbpsの通信に対応する端末「D31HW」が5980円で購入できる(買い増しは1円)。また、「スーパーライトデータプラン」に「にねんM」をつけた場合は下り最大7.2Mbpsの「D22HW」が1円になる。

 いずれも2年間の使用を前提とした割引のため、期間途中に契約変更や解約をした場合、期間に応じた契約解除料がかかるため、長期利用を前提としたユーザー向けのキャンペーンとなる。

下り最大40Mbpsの高速通信が魅力のUQ WiMAX

 KDDIやインテル、京セラなどが共同で設立したUQコミュニケーションズが提供するUQ WiMAXは、「WiMAX」と呼ぶ高速無線技術を使ったサービスだ。2009年2月から試験的にサービスを開始したこともあり、イー・モバイルに比べればカバーするエリアはまだまだ狭いものの、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsという速度が魅力的なサービスだ。

 現在、サービス開始1周年を記念して、二段階定額プラン「UQ Step」および定額プラン「UQ Flat」契約者に対して、通常1万2800円〜1万3800円の対応端末を半額で提供するキャンペーンを実施している。

 前述の通り、UQ WiMAXはエリアや利用場所の立地条件によって通信が不安定になることもまだ少なくない。ウェブサイトで公開しているサービスエリアなども確認した上で契約するのがベストだろう。

ISPや家電量販店などに広がるMVNOサービス

 有線でのネットワークサービスを提供するISPは、たとえFTTHで高速なインフラを提供しようとも、家の外でのネットワークをサポートすることはできない。これをMVNOで補うことで、1つのISPで家の中でも外でも快適なネット環境を提供できるというメリットを提供できることになる。

 こういった意図もあり、MVNOとなるISPも少なくない。そして、同じISPでFTTHやADSLに契約していれば、モバイルブロードバンドの利用価格が割引される事がほとんどだ。読者の利用しているISPがMVNOとしてサービスを提供しているのであれば、利用を検討する際の選択肢の1つに加えてはいかがだろうか。

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