ちょっと前までは本当に安っぽいものばっかりで、お金を出して買おうとは思えない製品ばかりだったトンデモケータイ。メーカーの数も山のように増えれば競争と自然淘汰が進んでおり「結構いいじゃん」てなナイスなケータイと「こ、これは何なんだよ一体!」というトンデモさがパワーアップした製品に最近は二分化が進んでいるような気がする。前回紹介したクリスタルケータイはその両方の素質を備えた珍しい製品だったのね。あ、他にも「安けりゃどーでもいいじゃん」てなテキトーケータイも結構増えている。
今回紹介するトンデモケータイはそれらのカテゴリにはちょっと入りにくい製品だ。筆者の友人から譲ってもらったもので、購入したのはもう数年前、2006年ころのことらしい。こんなケータイをよくもまぁ使い続けていたなと感心しちゃうのだけど、海外旅行に行くときにしか使わなかったってことで使用頻度はあまり高くないそうだ。購入当時は「なんでもいーから適当なケータイを」とこの製品を選んだらしいのだが、実は恐るべき機能が搭載されているケータイなのだっ!このあたりはさすが中国、さりげなく売っているケータイにもわけわかんない機能を載せてきやがるぜ!
てなことで今回のケータイも最初にネタをバラしてしまえば、キーワードは「光」。そう光りまくるのだ!しっかしライトを内蔵させて発光させれば電池が持たなくなっちゃうはず。それでもあえて「光りたい!目立ちたい!とにかく認めてもらいたーい!」という弱小メーカーの心からの叫びが製品に詰まっているわけなのね。ちなみにこのトンデモケータイに搭載の機能は他の機種には広がらなかった。やってみたけど売れなかったという、まさにあだ花として散ってしまったケータイなのだ。
では製品を見てみよう。貰い物=中古品なのでパッケージが残っていないのが残念だ。ケータイ本体は手のひらサイズのタッチパネルケータイってことで、当時としては珍しい部類に属したのではないだろうか。このころはまだあのiPhoneだって発売されていないころだ。タッチパネルケータイはいくつかあったもののスマートフォンが大半でこんなマイナーメーカーの小型ケータイでフルタッチ、ってのは意欲的な製品だったと思われる。
メーカー名というか製品名はEASYCALL、安易な名前だ(笑)。型番などはなく、今となっては詳細は一切不明である。背面には「Digital Camera Mobile」と表記があることから、カメラフォンとして売ろうとしていた製品なのかもしれない。側面には最近のケータイではまったく見かけなくなったジョグダイヤルがあるのが時代を感じさせてくれるところである。
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