2009年1月に開催されたMacworld Expoで「iWork '09」とともに発表されたコンテンツ制作スイートと言うべき「iLife '09」。前回はiMovieの大きな編集方法の変更が主だったが、今回はなんだろう。そしてiLife '09から透けて見えるウェブ時代のMacの役割とは?
iLife '09は、写真管理ソフト「iPhoto」、ビデオ編集ソフトiMovie、マルチトラックサウンド編集ソフト「GarageBand」、ウェブ制作ソフト「iWeb」、そしてDVDオーサリングソフト「iDVD」がそろったパッケージだ。
写真編集にはAperture、ビデオ編集にはFinal Cut ProやQuickTime、アニメーション制作にはMotion、GarageBandにはLogicと、アップルの各分野のプロ向けアプリケーションのテクノロジーが惜しみなく投入されている。自由度はプロユースのアプリケーションに劣るが、操作感や仕上がりはお墨付き。
これだけそろって8800円という価格設定はお買い得感すらある──と言いたいところだが、年次アップデートを追いかけると毎年1万円近い出費になってしまう。しかし、納得がいく機能アップデートがあることも事実だ。
その機能アップをすぐ感じられる機能のキーワードは「旅」かもしれない。たとえば旅番組で見かける、ぐるりと回る地球儀の上に、自分が飛んだ飛行機の軌跡を描いてくれるアニメーション機能。iMovieでは、出発地と到着地を決めれば勝手に挿入してくれるのだ。
またiPhotoでは、GPS内蔵のケータイやデジタルカメラで撮影した場合、写真を地図の上に自動的に配置してくれる。もちろん場所から写真を探すこともできる。オンラインフォトプリントをオーダーするときに、iMovieと同じように旅行の軌跡を入れることもできる。
できあがりのコンテンツを見せられると、なんだか自分も飛行機に乗って旅をしたくなってしまう感覚すらある。それだと本末転倒ではあるけれど、どこか夢が持てる、そんなメディアスイートはiLifeくらいじゃないだろうか?
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」