SATAの外付けドライブ用規格eSATA--普及しない理由と問題点

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年03月03日 07時30分

 コンピュータにハードドライブを接続するのに使用されるSATAほど広範に普及している規格を見つけるのは難しいだろう。しかし、コンピュータ筐体の内側でのSATAの成功は、外側での成功を予言するものではなかった。

 今から数年前、SATAの管理団体は、同規格のバリエーションであるeSATAという規格を策定した。eSATAは、外付けハードドライブをコンピュータに接続するものだ。この規格がUSBに比べて大きく優れているのは、eSATAドライブのデータ読み書き速度が内蔵ドライブと同程度だということだ。

 SATAは広範に普及しているが、eSATAはそうではない。 SATAは広範に普及しているが、eSATAはそうではない。

 eSATAはひどい名前を付けられた(eSATAはExternal Serial AT Attachmentの略語で、ATは特に何の意味もない)にもかかわらず、一定の成功を収めた。ノートPCでデスクトップマシンのストレージ拡張性をある程度実現できる手段としてeSATAが存在していることを、筆者は個人的にうれしく思っている。しかし総合的に見ると、eSATAはクリティカルマスを構築することができなかった。eSATAの速度に匹敵し、eSATAの幅を超える新しいテクノロジが登場したら、メインストリームのコンピュータユーザーは同規格のことを忘れてしまうのではないだろうか。

 競争上最も差し迫った脅威は、5Gbpsの転送速度を実現する、新規格USB 3.0の「SuperSpeed」だ。これに対し、汎用USBテクノロジの現在主流のバージョンの転送速度は480Mbpsだ。

 USB 3.0は、USB 2.0の危険とも言えるほど長い期間の支配を経て、いま王位に就こうとしている。USB 3.0をサポートする最初のハードドライブ群は既に発売されており、同規格は間もなくPCで必須のものになるだろう。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]