一方、eSATAの転送速度は3Gbpsだが、接続できるのはハードドライブと光学ドライブのみだ。多くの人の買い物チェックリストに含まれる項目として、それらは必須のものではない。
In-StatのアナリストであるBrian O'Rourke氏は、eSATAについて「成長の見込みが非常に限定されたニッチなテクノロジに留まるだろう」と結論づけている。In-Statはこの問題に関する最新の調査報告書の中で、eSATAをサポートする外付けドライブの割合は2009年時点では8.5%だが、2010年にはこれが7%まで縮小すると予測している。
筆者は、eSATAには将来性があると考えていた。筆者はeSATAを日常的に利用しており、同規格はData Roboticsの新しい「Drobo」のようなハイエンドのストレージデバイスに最適だと思う。しかし、自分で実際に使ってみた経験から、eSATAの問題と煩雑さにも気づいた。
eSATAの現行規格としての利点は、プロトコルが通常のSATAと全く同じだということだ。コンピュータがeSATAをサポートするのに必要なのは、外部ポートだけである。
しかし、世界はノートPCへと向かっている。ノートPCでは、1つポートを追加することは貴重なスペースを使うことであり、そのスペースは別のUSBポートを搭載したり、より小型または薄型のデザインを実現したりするのに利用することも可能だ。筆者のノートPCはUSBとeSATAを1つのポートに集約するという巧みなソリューションを採用しているが、それには通常のUSBポートよりもコストがかかる。
eSATAの2つめの問題は不便さだ。筆者のマシンでは、コンピュータの起動前に必ずeSATAの電源を入れておかなければならない。据え置き型のコンピュータやビデオレコーダーでは大した問題ではないが、多くの人はUSBのプラグアンドプレイの便利さに慣れているため、eSATAの気むずかしい性質は大きな欠点だ。
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