Microsoftが「Internet Explorer 6(IE 6)」をリリースしてから、およそ8年になる。しかし同社は、いろいろな意味で、この古びた製品にいまだしばりつけられている。
Microsoftはここ数年で「Internet Explorer」のメジャーバージョンを2度リリースしたが、多くの人にとってIEの顔となっているのは、いまだに、タブのない誉れ高きIE 6だ。
その主な理由は、IEユーザーの多くが、OSに付属しているブラウザを変えない傾向があるということだ。それは、そのようなタイプの消費者であるからという場合もあるし、仕事用のPCを使っていて、IEの新しいバージョンにアップグレードしたりほかのブラウザに乗り換えたりすることができないからという場合もある。
IE担当ゼネラルマネージャーのAmy Barzdukas氏は先週のインタビューで、Microsoftは「8年前あるいは10年前には素晴らしいテクノロジであったブラウザに基づいて」認知されていると述べた。
しかし、それはもどかしいことだ。とりわけ、数年間にわたってIEの勢いが衰えた後、Microsoftは近年、IEを作り直すためにかなりの労力を注ぎ込んできたからだ。Microsoftは、2006年10月に登場した「Internet Explorer 7」ですでにタブブラウジングやフィッシングフィルタなどを追加し、2009年に登場した「Internet Explorer 8」では、マルウェア対策機能に加えてプライベートブラウズ機能を追加して標準のサポートも改善した。
そのような取り組みにもかかわらず、IE 6は今でも、僅差であるにせよ、IEの中で最も広く使われているバージョンであるばかりか、すべてのブラウザの中で最も広く使われているバージョンだ。Net Applicationsによると、IE 6はブラウザシェアの27%を占め、それに対しIE 7は23%だ。Microsoftの新しいIE 8は全体の12%強で、「Firefox」の中でも最も広く使われている「Firefox 3.0」は16%だ(下のグラフを参照)。
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