全体的には、Microsoftはここ数年、Firefoxなどのブラウザにシェアを奪われている。IEは、Netscape後の時代に市場のほとんどを独占したが、現在の世界でのシェアは70%に満たない。しかしBarzdukas氏は、IE 8のリリースによってこの傾向が変わり始めたことに望みを持っている。
「この冬にかけてIEはシェアを失ったが、IE 8を発表して以来、シェア低下の速度は大幅に緩やかになっている。そして地域によっては、IEは全体としてかなりシェアを伸ばしている」(Barzdukas氏)
Barzdukas氏によれば、Microsoftにとって最も大きな助けになる可能性があるのは、Microsoftによりよいブラウザの選択肢があるということを人々が理解することだという。同氏自身もそのために骨を折っており、友人の家に食事に呼ばれたときには、友人がどのバージョンのブラウザを使っているかを調べるという厄介者の役を買って出ている。
ますます多くのインターネットユーザーが声をそろえてMicrosoftに投げかけている問いは、IE 7やIE 8に本当に移行してほしいと思っているのなら、なぜ単純にIE 6のサポートをやめないのかということだ。実際、特にウェブ開発者から、IE 6の終焉を求める声が多くあがっている。ウェブ開発者は、さまざまなバージョンのIEに加えて「Safari」やFirefoxなどのブラウザで動作するサイトを作るために必要な作業にうんざりしている。
MicrosoftにもIE 6のサポートを打ち切りたい理由は多くあるが、サポート打ち切りは諸刃の剣だと言える。なぜなら、IE 6ユーザーの一部は、ともかくブラウザを乗り換えなければならないということになれば、競合ブラウザに目を向けるかもしれないからだ。
しかしMicrosoftは、公式には、単純にIE 6のサポートを終了することはできないと主張している。IE 6は「Windows XP」の一部として出荷されており、同社は法人顧客に対し、このOSとそのコンポーネントを今後数年間サポートすると誓約しているからだ。
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