Appleが「iPod touch」よりは大きいが「MacBook」よりは小さい製品を開発中であるとうわさされている。同社が過去に申請した特許や、製造委託を受けているメーカーから漏れてくる話から、7〜8インチのスクリーンを備えた中間サイズのガジェットが開発されており、2010年の早い時期に発表される予定ではないかと推測される。その製品はこれまで、「タブレット型デバイス」「メディアパッド」「iPod touchを大きくしたようなもの」など、さまざまな呼び方をされてきた。
しかし、ハンドヘルドデバイスと従来のノートブックの中間に位置する製品は、歴史的にメインストリームのコンシューマーに受け入れられにくいものだった。Appleはこれまでに何度か、古くなった、または失敗したと考えられた製品カテゴリを復活させた経験があり、また製品レビュープロセスが厳しいことでも知られているため、この「どっちつかずの中途半端な」カテゴリで何か魅力的なものを作り出す潜在能力を持つ企業があるとすれば、それはAppleだろう。
Appleにとって、そのような新製品が、ネットブックの大流行に対する同社の回答となるかもしれない。小型PCであるネットブックは、2009年の小売業者への出荷台数が2000万台になる見込みで、これは2008年の2倍にあたる。Appleがネットブックから距離をおいているのは明らかで、「がらくた」といった表現を使用している。また、400ドル前後というネットブックの平均販売価格では、Appleはそれまでのような高い利益率を維持することはできないだろう。
しかし、特に現在の経済状況を考えれば、スマートフォンとノートブックの中間に位置するデバイスの市場が存在することは明らかだ。Appleの暫定の最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は先日、同社には「この分野においていくつか興味深いアイデア」があることを認めた。
では、仮にAppleがそのような製品を作るとしよう。ほかのすべての失敗したタブレットPC、ウルトラモバイルPC(UMPC)、モバイルインターネットデバイス(MID)は、アーリーアダプターの家の地下室や机の引き出しの中でほこりをかぶっている。Appleのタブレットが、それらの製品がおちいった「落とし穴」を回避するためには、具体的にどのような製品であるべきだろうか。また、どのような機能が必要だろうか。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス