Microsoftは米国時間5月28日、「Bing」を発表した。これは、「Live Search」に替える目的でリブランドおよび再構築した検索エンジンであり、これまでは「Kumo」という開発コード名だった。BingはLive Searchに比べて確かに改善されており、いくつかの重要な分野でGoogleよりも優れている。検索事業におけるMicrosoftのシェア獲得を後押しするだろう。Bingは驚くほどにGoogleに対し競争力を持っている。
Bingの検索結果は、6月1日から一部ユーザーにLive Searchで表示されるようになる。3日には、BingがMicrosoftの検索における新しいデフォルトになるという(編集部注:本稿執筆時点。Bingは米国時間6月1日、既に利用可能となっている)。われわれはこのサービスをその前に利用することができた。Bingを実際に使ってみた様子をお伝えする。
検索結果の表示方法はBingが勝っている。Powerset(Microsoftが買収した検索テクノロジ企業)のテクノロジを利用して、ページの左側に、入力した質問を整理して表示する。例えば、GoogleとBingでゲームの「Fallout 3」を検索してみたところ、Googleは良い結果を返し、一方Bingは「Walkthrough」(攻略法)や「News」(ニュース)などを含む「Related Searches」(関連検索)メニューを表示した。
Bingはまた、検索結果をマウスオーバーするとテキストの抜粋がポップアップする。これにより、検索結果のページを開くべきか確信が持てない場合に、時間を大幅に節約できる。
検索結果の内容については、Bingが常にGoogleより優れているわけではない。筆者が行った数多くの検索では(Microsoftが送ってきたサンプル検索ではない)、Googleの結果の方が関連性が高く、有用だった。大きな差があるというわけではないが、多くの場合Googleは、検索エンジンとしてBingを替わりに採用するのが賢明かどうか疑問を抱かせる程に、Bingよりも良い結果を返してきた。1つだけ例を挙げると、「Best house paint for humid climates」(多湿気候に最適な家屋用ペンキ)と検索したとき、Googleの検索結果のトップには、Bingよりも良いアドバイスへのリンクが表示された。
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