Googleは、Street Viewの撮影車でとらえた、無線LANの暗号化されていないペイロードを分析し、このシステムが電子メール全文、URL、ユーザーのパスワードまでも収集していたことを認めた。
この告白は、Googleのエンジニアリングおよび研究担当シニアバイスプレジデントであるAllan Eustace氏のブログ記事の形式を取って行われた。
データのほとんどは断片的なものだったが、一部の例では、電子メール全文やURLのみならずパスワードもキャプチャーされていたことは、それらの調査結果から明らかだ。われわれは出来るだけ速やかにこのデータを削除したいと考えており、わたしは再びここで、そもそもこのデータを収集してしまったという事実に対してお詫びしたい。
Eustace氏は、「われわれは、この件で大きな失敗をしたことを痛感している」とも述べている。
Eustace氏は、Street Viewの撮影車が世界中の町中を走る際に、細心の注意を払うべき情報が収集されていたことが分かって、Googleは「残念に思っている」と述べており、同社はユーザーのプライバシ、セキュリティ、そしてコンプライアンスの扱いについて、社内で大きな変更を行っている最中だとしている。
Googleはすでに、ユーザーの無線LANネットワークをのぞき見し、MACアドレスとSSIDの情報を収集していたことを認めていた。データの一部は既に削除されており、Eustace氏は、Googleが残りのデータも「出来る限り速やかに」削除する予定だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」