オンライン動画クリエイター養成施設がシンガポールに開設--ディズニーやアドビも協力

 シンガポールの大手紙ストレーツ・タイムズが報じたところによると、同国のヤーコブ・イブラヒム情報通信相は、シンガポールで開催された「アジア・テレビフォーラム」に出席し、2016年下半期に映像クリエイターを養成するための「クリエイターズ・スペース」を開設する計画を発表した。

 クリエイターズ・スペースは、シンガポール西部のワンノース地区に設置され、動画制作や収益化のためのセミナーやワークショップなどを開講する。


クリエイターズ・スペースが入る予定の建物「The Pixel」(出典:ストレーツ・タイムズ

 メディア開発庁(MDA)が主導し、米ウォルト・ディズニーが2014年に買収した動画制作・配給会社Maker Studiosや、フランス通信大手Orange傘下の動画共有サービス運営会社Dailymortionなどが協力。3Dデザインで知られる米ソフトウェア会社のAutodeskやAdobeなども動画制作に必要なアプリケーションなどを提供するという。

 こうした企業とのパートナーシップにより、実地的な技術習得のプログラムや、創作活動を事業化するためのノウハウを学べることが大きな特徴。ヤーコブ情報通信相は、同紙の取材に対し「地元クリエイターは同施設で、急速に変化するメディア業界に対応できる新たなスキルを身につけることができる」と語った。

 また、動画共有サービスを運営するDailymotionアジア・コンテンツ部のAntoine Nasaret氏は同紙に対し、「映像クリエイターやデジタルクリエーターは世界中で急成長しており、特にアジアやシンガポールにおいて顕著。しかし、彼らに最も必要なのは、人びとが集い、学び、出会う場所だ」と語り、クリエイターズ・スペースの意義を評価している。

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