前回は、AirBNBの主な競合サイトやビジネスモデルの違いについて紹介した。後編では、競合する主なバケーションレンタル掲載サイトを比較紹介する。
なお、AirBNBのモデルに追従し、FlipKeyも宿泊客から手数料を徴収するなど、支払方法や料金体系は変更が相次いでおり、かなり流動的である。
サイト | AirBNB https://www.airbnb.com/ | HomeAway http://www.homeaway.com/ | FlipKey(TripAdvisor) https://www.flipkey.com/ |
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創立 | 2008年: 2014年5月に日本法人を設立。 | 2005年: 2011年に株式公開。1995年創業のVRBO(Vacation Rental by Owner)、ヨーロッパを中心に各国でバケーションレンタル掲載サイト買収。Expediaと提携し、掲載物件をExpediaでも掲載。 | 2007年: 2008年に世界最大の旅行コミュニティ、TripAdvisorにより買収。TripAdvisorは、その後も他国でバケーションレンタル掲載サイトを買収。 |
掲載物件数 | 190カ国以上100万件 | 190カ国以上100万件 | 180カ国30万以上 |
掲載物件タイプ | 自宅の部屋貸し、自宅丸ごと貸し、バケーションレンタル。 | バケーションレンタル。リゾート物件が多い。 | バケーションレンタル。リゾート物件が中心だったが、最近は大都市のアパート貸し(部屋貸しを含む)増。 |
収益モデル | 契約成立時に貸し手から3%。宿泊者から手数料6~13%。 | 貸し手から物件掲載料年間349ドル~、または予約成立時10%。管理会社にお任せプランもあり。多数の物件を所有する貸し手は年間掲載料の方が得。予約成立前も宿泊客と自由に連絡可。 | 貸し手から1)物件掲載料年間399ドル~、または2)予約成立時に3%。2)の場合、宿泊客からも手数料5~15%。 |
レビュー | 貸し手、宿泊者が双方を評価。貸し手からの報復を恐れてマイナス評価は残さない宿泊客が多いため、2014年、両者がレビューを残すまで閲覧できないシステムに。各評価者の採点数ではなく、総合点のみ表示。最低3つ星を獲得するまで点数は非表示(つまり3つ星未満は表示されない)。 | 宿泊者が貸し手を評価。各評価者の評価点表示。 | 宿泊者が貸し手を評価。各評価者の評価点表示。宿泊者は自分が撮った物件の写真をTripAdvisorのレビューに添付可能(貸し手の写真との相違を指摘できる)。 |
備考 | 宿泊客は主に若い層。ソーシャルメディアを利用していない宿泊客を受け入れない貸し手も。貸し手は素人が多く、まるまる貸切でも、貸し手の私物がぎっしり置いてあったり、物件がメンテされていなかったりする場合も珍しくない(それでもベタ褒めのレビューばかり)。 | リゾート地に別荘を所有する貸し手が多く、AirBNBより年齢層が高く、ソーシャルメディアを利用しない貸し手も多い。サンフランシスコでAirBNBに有利な条例が通り(通称「AirBNB法」)、実質、まるまる貸切が禁止されたため、HomeAwayは同市を提訴。ニューヨークでも提訴の構え。 | 1年ほど前からTripAdvisorが同サイトに”Vacation Rental”カテゴリを設け露出増。FlipKey掲載でない物件は貸し手独自のサイトやホテル予約サイトを通じた予約も可。 |
上記以外にも、本来のシェアリングともいえる無料で個人宅に宿泊できるCouchSurfingや、主にヨーロッパやアジアでバケーションレンタルを掲載するRoomorama.com(宿泊客が自分の希望条件を掲載し、貸し手からオファーをすることも可)、その他、ヨーロッパやアジア拠点の同様のサービスも多々ある。
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