AppleがiPadを市場に投入した第2四半期(1〜3月)における同製品の販売台数は330万台に上っている。これは、同時期におけるMacBookの販売台数(250万台)を上回る数値だ。また、Appleはこの2製品のおかげで、ノートPC市場において第7位から第3位へと躍り出たのだった。
その一方、他のノートPCメーカーにおける同時期の販売台数は上位5社すべてで伸び悩みを見せている。これはiPad好調のあおりを受けてのことだと考えてよいだろう。iPadのこういった好調さはその圧倒的な話題性と、同製品に対する人々の期待の大きさによる一時的なものなのだろうか?それとも、新学期シーズンやクリスマスシーズンに入ってさらに勢いを増すことになるのだろうか?こういったトレンドは、2010年後半において目を離せない最も興味深いものとなるだろう。
とは言うものの、iPadは既にノートPCメーカーを脅かすほどの販売実績を上げているため、これらのメーカーも何らかの対応を余儀なくされているに違いない。実際のところ、ほぼ全社が既に競合製品を開発中であり、そういった製品のほとんどではGoogleのAndroidが採用されている。
しかしノートPCメーカーは、iPad人気を支えている要素に目を向け、そういった要素を自社製品に取り込むことも検討する必要がある。以下に、このような要素を6つ挙げる。
AppleがiPadの技術仕様を初めて公開した際、筆者はバッテリ駆動時間が最大10時間だと知ってとても驚いた。一般的に言って、実際に使用した際のバッテリ駆動時間は、公表されている時間を下回る場合がほとんどである。とは言うもののiPadでは、公表値を上回るバッテリ駆動時間が実現されている。筆者のiPadは1回の充電で11〜12時間の使用が可能となっており、The Wall Street JournalのWalt Mossberg氏をはじめとする他のユーザーも同様のことを報じている。
こういったバッテリ駆動時間の長さはビジネスプロフェッショナルにとって、大きな魅力となっている。1回充電すると丸1日使用できるのである。会議が朝から晩まで続こうと、大陸を横断する飛行機に搭乗していようと、充電の心配をせずに仕事に打ち込めるわけである。筆者は、iPadを利用している1番の理由としてバッテリ駆動時間を挙げるビジネスユーザーを実際に何人も知っている。
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