「Windows 8」アップグレード条件、MSが一部パートナーに通知か

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年06月29日 10時51分

 Microsoftは、ユーザーが「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」から「Windows 8」にアップグレードする際の条件について、一部のパートナーにいくつかの詳細を伝えた。

 複数の情報筋が筆者に話してくれたところによると、Microsoftは6月、以下のガイダンスを同パートナーに非公式にリリースしたという。

  • ユーザーは「Windows 7 Starter」「Windows 7 Home Basic」「Windows 7 Home Premium」からWindows 8(同OSのエントリーレベルバージョンの名称)にアップグレードすることが可能で、なおかつ既存のWindows設定、個人ファイル、およびアプリケーションを維持できる。
  • ユーザーはWindows 7 Starter、Windows 7 Home Basic、Windows 7 Home Premium、「Windows 7 Professional」「Windows 7 Ultimate」から「Windows 8 Pro」にアップグレードすることが可能で、なおかつ既存のWindows設定、個人ファイル、およびアプリケーションを維持できる。
  • ユーザーはWindows 7 Professional、Windows 7 Enterpriseから「Windows 8 Enterprise」(「Software Assurance」契約を締結したボリュームライセンスユーザーだけが利用できる)にアップグレードすることが可能で、なおかつ既存のWindows設定、個人ファイル、およびアプリケーションを維持できる。
  • ユーザーはWindows Vista(SP1未適用)からWindows 8にアップグレードできるが、維持されるのは個人ファイル(つまりデータのみ)だけだ。SP1適用済みのVistaからアップグレードした場合は、個人データとシステム設定が維持される。
  • ユーザーはService Pack 3以上のSPを適用したWindows XPからWindows 8にアップグレードできるが、維持されるのは個人ファイル/データだけだ。

 できないことは以下のとおりだ。ユーザーは異なる言語間でインストールを行う場合、Windows設定、ファイル、およびアプリケーションをアップグレードすることも維持することもできない(しかし、ユーザーはWindows 8 Setupを使うことで、異なる言語間でのインストール実行中に個人ファイル/データを維持できる)。Microsoftは、異なるアーキテクチャ間、例えば32ビットから64ビットへのインストールに関心を持っているユーザーがそれを実行することを許可していない。Vistaを実行していようと、Windows 7を実行していようと、これらのユーザーは既存のWindows設定、個人ファイル、アプリケーション、およびデータを維持することはできない。こうしたアップグレードは決して認められない。

 Microsoftは6月に入って、最新の「Windows Upgrade Offer」を開始しており、Windows 7搭載PCを2012年6月2日から2013年1月31日までに購入したユーザーは、Windows 8 Proが発売になった際に同OSを14.99ドルで購入できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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