Microsoftはこのところ「SQL Server」の一部の機能をクラウドに移し、サービスとして提供する作業を進めている。
先に発表された(がまだ提供は開始していない)「SQL Azure Reporting Services」に加えて、SQL Azureサービスラインに新たに加わったのは、複合イベント処理「StreamInsight」だ。Microsoftのブログ記事によると、この機能のクラウドバージョンは、「Austin」という開発コードを持つという。
Microsoftの説明によると、複合イベント処理とは、「大量のストリーミングデータからリアルタイムで洞察を得られる」機能という。「既存のデータセットの分析と洞察により、将来の意思決定に役立てることができる」ビジネスインテリジェンス(BI)と関係はあるが、種類が異なるという。
Microsoftは米国時間5月16日から19日まで、アトランタで開催したTechEd 2011で、Austinの提供計画を明らかにしている。それによると、現在、限定的なコミュニティテクノロジープレビュー(CTP)としてリリースされており、2011年の後半にSQL Azure Labsで一般のCTPとして公開される予定だという。
MicrosoftでAzureおよびミドルウェアを担当するゼネラルマネージャのZane Adam氏は5月15日付けのブログで、StreamInsightを「Windows Azure」プラットフォーム上でホスティングすることで、顧客とパートナー企業は「イベントの分析がクラウドで処理されるイベント主導型のアプリケーションを構築できるようになる」と説明している。
Austinがフィットするシナリオとして、Microsoftは以下を挙げている。
MicrosoftはAustinを、複合イベント処理機能をオンプレミスで実装することなく利用できるものと位置づけている。だが、「最も重要なことは、地球上のどこからでもイベントを収集できることだ。データはクラウドに送られるため、増加傾向にあるイベントの種類からトレンドを導き出すことができる」という。
SQL Azureが関連したニュースとしてはこのほか、SQL Azureのサービスアップデートのリリースがある。最新のサービスアップデートには以下のような特徴が含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力