今だから得するブロードバンドネット回線選び:auひかり・電力会社系ISP編

岩本有平(編集部)2010年03月16日 07時00分

 ネットワークに接続する家電やゲーム機、スマートフォンが登場し、サービスもクラウド化しつつある今、さらに重要度を増すブロードバンドインフラ。

 インターネット接続事業者(ISP)が新生活シーズンに展開する各種キャンペーンを利用して、“お得”にブロードバンドの導入を提案する本特集では前回、NTT東西が回線事業者となって提供するFTTHサービスについて紹介した。第2回となる今回は、KDDIが回線事業者として提供する「auひかり」や、各地域の電力会社系ISPが提供するFTTHサービスについてご紹介する。

地域ごとに変わる電力会社系ISP

 前回の「フレッツ編」では、NTT東西の光ファイバー網で全国のサービスをカバーしていた。そのため、東日本か西日本かという大きな区分でお得なプランを示した。しかし今回紹介するISPおよびキャンペーンのほとんどは、地域によって利用が限定されているので、自分のエリアで適用されるかどうかを確認してほしい。

 唯一の例外となるのが、KDDIが回線事業者となって提供する「auひかり」の集合住宅向けプランだ。こちらはNTTの光ファイバー網を借用して提供しているサービスということもあって全国主要都市をカバーしている。しかし戸建て向けプランについては、北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、山梨、栃木、宮城、石川にエリアが限定されている。これはもともとKDDIが東京電力グループで提供していたFTTHサービスを譲り受けたため、関東圏を中心にサービスを展開しているというわけだ。

 これと同様、各地域の電力会社が、自身の光ファイバー網を利用してサービスを展開している。たとえば関西地方では関西電力グループのケイ・オプティコムが「eo」を提供しており、中部地方では中部電力グループの中部テレコミュニケーションは「コミュファ光」を提供している。

 ただし、東北電力や北陸電力は個人向けにFTTHサービスを提供していない。そのため、宮城、石川以外の東北・北陸エリアでは、戸建て住宅にフレッツ以外の選択肢がないというのが現状だ。

全国対応のプランはauひかりのマンション向けのみ

 ではここから各ISPのキャンペーン内容を確認していこう。まずは全国で利用できるauひかりのマンション向けサービスから。同サービスを利用できるISPは@nifty@T COMau one netBIGLOBEDTISo-net。いずれもマンションタイプの初期費用は無料となっている。

 だが月額料金で見ると、@niftyでマンションEプラン(マンション棟内をErthernetケーブルで配線する方式)を選択した場合、月額料金が開通月をあわせて最大5カ月間無料となる。またSo-netがIP電話の同時申し込みなどで1万2000円のキャッシュバックを実施するほか、BIGLOBEが1万円、@niftyが5000円のキャッシュバックを実施しているため、「初期費用を抑える」ということであればこれらのプランがお勧めだろう。

 一方で戸建て向けサービスでは、BIGLOBEが3カ月間、@niftyおよびSo-netが2カ月間、それぞれ月額料金が無料となる。また3社ともその後24カ月間は月額料金が割引きとなるが、この割引額はBIGLOBEが788円、@niftyが787.5円、So-netが1000円となっており、So-netが最も大きい。

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