「連絡in」では、トップページにアクセスした時点で、「111-111」のように3ケタの数字2つをハイフンで連結した「ID」が発行される。利用者はこの「ID」を用いて本サービスの利用者間でやりとりをしたり、外部からのメールを受信したりすることができる。外部とメールを送受信する際は、IDの後ろに「@**.renraku.in」という文字列をつけてメールアドレスとして利用する(先の例だと「111-111@**.renraku.in」となる)。メールの受信はほぼリアルタイムといっていいくらい速く、利用者間で擬似的なチャットができるほどだ。
本サービスの特徴の1つに、添付ファイルに対応していることが挙げられる。最大3つまでの添付ファイルを扱うことができるので、例えば会社に忘れてきたOffice文書のファイルを、外出先で他の人のPCを借りて受信するといったワザが可能になる。基本的にプレーンなテキストしかやりとりができない、ほかの「捨てアド」サービスにはないメリットだ。
IDとメールアドレスの有効期限はブラウザを閉じてから30分間。30分以内であれば同じIDとメールアドレスを継続利用できるので、PCやブラウザを再起動しなくてはいけなくなった場合でも問題なく対応できる。IDとメールアドレスは手動での無効化も可能なので、手軽に新しいIDとメールアドレスを取得することができる。
メールアドレスのQRコード表示に対応するほか、mbox形式でのメールのエクスポートにも対応するなど、いわゆる捨てアド系のサービスの中では異色とも言える多機能ぶりが売りになっている。
難点としては、IDという独自概念がいまいちつかみにくく、使い方が直感的にわかりづらいことが挙げられる。また「受信ボックス」「送信ボックス」といったなじみのあるワードではなく、「メッセージを送る」「あなたのメッセージ履歴」といった、ピンと来ないワードが用いられている点も、ややマイナスだと言える。サービスそのものが多機能であることの裏返しだとも言えるが、単発で使うことも多いと考えられるだけに、わかりやすさの面ではさらなる進化を期待したい。
また今回の試用中、過去に利用されていたと思われるIDが偶然表示され、スパムメールがメッセージ履歴にずらりと表示されることがあった。期間をあけてメールアドレスを再利用している以上、このような可能性も当然生じる。同様の事態が発生した場合は、IDを手動で取得し直すのがよいだろう。
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