今目の前にやっている仕事があるのに、「あのメールに返事かかなきゃいけなかったんだ」「そういえば、玄関の電球が切れてたから買って帰らないと」「この前の出張の精算がまだだった」など、次から次へとやりかけのことが思い浮かんで集中できない、ということはないだろうか。
そんな人にぜひおすすめしたいのがGTDという「やりかけの仕事」整理術だ。GTDとはGetting Things Doneの略で、著者であるデビッド・アレン氏が提唱している「どんなときでも心にゆとりをもって、最大限の効率で仕事をこなしていくための方法(P.12)」である。
本書は2001年にはまの出版より「仕事を成し遂げる技術」のタイトルで出版されていた本の新訳改訂版であるが、GTDに造詣が深い百式管理人の田口元氏の監修により、とても読みやすくなった。
GTDでは、まず気になることは全部頭の外に追い出して1カ所に集める。そして、集めたことがそれぞれ「何なのか?」を明らかにして処理していく。この後も重要なステップが続くのだがそれは本書に譲るとして、この「頭の中に気になることをいつまでも置いておかない」ということを実践するだけでも、かなりストレスが減る。
また、GTDを始めるのに新しいツールを用意する必要がないのもいい。使い慣れている手帳やファイルを使って気軽に始めてみると、新しい習慣を取り入れやすいだろう。
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