圧倒的な臨場感と迫力を伝える--SHURE「SE420/SE530」

エースラッシュ2007年07月20日 19時18分
SHURE
内容:世界中のプロミュージシャンたちから絶大な支持を受けている音響機器メーカーのSHUREが、7月6日に最新のカナル型イヤフォン「SE530」を日本国内で発売。さらに、7月20日には「SE420」も発売予定となっている。そこで今回は、オーディオマニア垂涎といえるこの2機種についてレポートしよう。

「SE Models」の上位機種が満を持して登場!

  • SE210/SE310の樹脂製パッケージは一部ユーザーから“開けにくい”との声も聞かれたようだが、SE420/SE530では高級感のあるボックスタイプを採用している

 3月15日発売の「SE210」、4月下旬発売の「SE310」に続き、SHUREから最新のカナル型イヤフォン「SE420」と「SE530」がいよいよ登場。これにより、新たに誕生した「SE Models」のラインアップが一通り出そろうことになる。そこでまずは、最新モデルであるSE420とSE530の概要から紹介しよう。

 SE420は、既に発売されている「SE210」「SE310」の上位モデルだ。SE210/SE310がドライバ1基で駆動していたのに対し、SE420では高音域と低音域を2基のドライバで独立駆動する2ウェイ構成を採用。さらに、高品位クロスオーバによって明瞭かつ臨場感のあるサウンドを実現している。

 一方のSE530は「E500PTH」の付属品を一部変更した製品で、SE Modelsの最上位モデルにあたる。付属品の具体的な変更内容は、「フォーム・イヤパッド」と「フレックス・イヤパッド」の代わりに「ソフト・フォーム・イヤパッド」を採用。航空機内で利用するための「航空機内用プラグアダプタ」も追加されている。ただし、ワンプッシュで周囲の音が聞けるようになる「PTH(Push-To-Hearコントローラ)」は今回から付属しなくなった。スペックについてはE500PTHと同様で、高音域用に1基、低音域用に2基のドライバを搭載した2ウェイ構成となっている。

 「SE210/SE310/SE420/SE530」全機種に共通している大きな特徴は、SE210/SE310のEditor'sReviewでも触れたが、新開発のソフト・フォーム・イヤパッドを採用している点だろう。先細りした弾丸のような形状は装着しやすく、ウレタン素材が抜群のフィット感を生む。表面に施されたラテックスコーティングにより、耐摩耗性が大幅に向上しているのもポイントだ。

 実際に使用してみると、その圧倒的な遮音性と耳になじむフィット感に驚かされる。円筒形をした従来のフォーム・イヤパッドと比べて圧迫感が少ないため、以前にも増して長時間のリスニングで疲れを感じることがなくなった。話題の「ノイズキャンセリング機能」を使わずに、これだけの遮音性を実現したイヤフォンは少ないだろう。こうした部分からも、自然な音に対するSHUREのこだわりと、技術力の高さが感じられる。

  • 人間工学に基づいてデザインされたという、丸みのあるボディーが耳になじむ「SE420」

  • ブロンズメタリックのボディーが高級感を演出する「SE530」

  • こちらがイヤーパッドを外した状態SE420(左)、SE530(右)

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