Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、クロスメディアに関する調査を実施した。
前回の調査「第2回クロスメディアに関する調査(上)」では、「○○と検索してください」という手法の接触率や検索率、広告の影響度に関する調査を行った。
今回は、前回の調査を世帯年収別と年代別にクロス集計をし、クロスメディアがどのような層に効果があるのかを探ってみた。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象者は20歳〜59歳までの男女500人。男女別の均等割付を行い、年代比は20代:24.8%、30代:25.0%、40代:25.0%、50代:25.2%になった。
「○○と検索してください」といった「指定キーワード」広告の閲覧状況を世帯年収別に見たところ、テレビCMでは1000万円以上のユーザーのほぼ70%が、広告の閲覧をしたことがあることが分かった。この傾向は新聞広告でも顕著であることが分かる。
一方、世帯年収がやや低い層(200万円未満、200〜400万円未満、400〜600万円未満)は、雑誌広告による「指定検索キーワード」広告の閲覧が多くなっており、世帯年収の差が少なからず、メディアごとの閲覧有無に関わっていると言えるのではないだろうか。
※今回の世帯年収毎のn数は、下記の通りであるため多少調査結果に偏りが出ていると考えられる。
・200万円未満(n:28)
・200〜400万円未満(n:87)
・400〜600万円未満(n:112)
・600〜800万円未満(n:76)
・800〜1000万円未満(n:58)
・1000万円以上(n:62)
・わからない(n:77)
続いてQ1を年代別で見たところ、テレビCMに関しては30代が71%と最も多く、次いで20代が66%、40代が62%と続く結果になった。50代でも半数以上のユーザーが閲覧したことがあると回答しており、テレビCMは他のメディアと比べて最も認知や入り口としての役目をしやすいと言えるのではないだろうか。その他のメディアについては、雑誌で20代30代の若年層が多く、新聞広告では30代、40代、50代の中高年層が多く閲覧していることが分かった。
このことから年代によってメディアでの広告効果は異なると推察され、今後クロスメディアでユーザーへの接触を図る際は、詳細にセグメントをしていく必要があるのではないかと考えられる。また、30代はどの媒体でも「指定検索キーワード」広告に対して、最も反応しやすい層だと考えられる。
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