Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同調査のもと、モバイル検索エンジンに関する調査を行った。
前回の第7回モバイル検索エンジンに関する調査では、ドコモユーザーにGoogleモバイルが徐々に浸透しつつあるということやモバイル検索のキーワード数はPC検索とは異なる検索方法が見られることが分かった。
今回の調査では、モバイルユーザーのインターネット利用時間やここ半年の間に携帯で検索する頻度に変化があったのかを調査した。
≪調査結果サマリー≫
調査対象者:15歳〜49歳のモバイルユーザー345人。
男女比:均等割り付け。
キャリア比:Docomo:47.0% EZweb:39.4% Softbank:13.6%。
年齢比:10代:18.8%、20代:24.9%、30代:34.5%、40代:21.8%。
Q1.モバイルでのインターネット利用時間
1日のモバイルインターネットの利用時間を尋ねたところ、「30分未満」が38.6%と最も多く、次いで「30分〜1時間未満」が25.8%と続く結果になった。
モバイルインターネットを1日に1時間以上利用するユーザーは35.6%で、PCによる1日1時間以上インターネットを利用(自宅の場合)するユーザーの割合の86.2%と比較した場合、大きな差があることが伺える。[参照:職場でのネット利用に関する調査(上)(Webマーケティングガイド)]
しかし、モバイルのみを利用するユーザーの増加やパケット定額制加入者の増加、モバイルユーザーの経験知向上によって、徐々にモバイルインターネットの利用は拡大していると言えるのではないだろうか。[参照:モバイルインターネット利用者がPCを初めて追い抜く――総務省(+D Mobile)]
ネットエイジアのケータイ小説に関する実態調査によれば、1日の閲覧時間は平均で45分となっており、モバイルインターネットの利用時間を牽引していることが伺える。[参照:10代女性の6人に1人が「ケータイ小説」読者、ネットエイジア調査(Yahoo!ニュース)]
Q1を年代別で見た場合、40代は30分未満が半数以上いるものの、10代は30分以上が70.8%、20代は66.3%、30代でも61.3%いることが分かった。
本調査の対象がモバイルリサーチモニターであることを考慮しても、この数値は多いと言えるのではないだろうか。
Q2.モバイル検索エンジンの利用頻度の変化
ここ半年間でモバイル検索エンジンの利用頻度に変化があったかを尋ねたところ、「ほとんど変わらない」が55.2%と半数以上いるものの、次いで「やや増えた」は26.2%おり、モバイル検索エンジンの利用頻度が高まっていることが伺える。
また年代別で見ると、モバイル検索エンジンの利用頻度の変化は各年代で高まっており、似通った傾向にあることが伺える。
モバイルはPCと異なり、画面が小さいという物理的な問題により、検索結果を表示できる件数が限られているため、PCの検索結果程、詳細で分かりやすい結果を得ることは難しい。
しかし、近年のモバイル検索エンジン機能の発達は目覚しく、GoogleやYahoo!のパーソナライズ検索やバーティカル検索、auによるGoogle検索窓を待ち受け画面に設置できる機能などモバイルユーザーにとっても大きなインパクトになっていると考えられる。[参照:使うほどに賢くなる日本語の「Googleパーソナライズド検索」開始(CNET Japan)]
今後、PCとは異なるモバイルユーザーの検索エンジン利用シーンや時間、場所のニーズを追求していくことがモバイル検索エンジンの需要を高めていくことにつながるのではないだろうか。
本調査はモバイルインターネットリサーチを使ったものです。 あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象:15歳〜49歳のモバイルユーザー345人
調査期間:2008年4月17日〜2008年4月21日
調査方法:モバイルリサーチ
調査機関:ネットエイジア
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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