Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、デジタルインセンティブに関する調査を行った。
前回のデジタルインセンティブに関する調査では、デジタルインセンティブを知ったきっかけや利用期間、具体的に気に入っているデジタルコンテンツの名称を尋ねた。
今回の調査では、利用場所や有料・無料コンテンツの利用意向、ブログ接触者とコンテンツ利用者の関連性を調査した。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、16歳〜49歳までのデジタルインセンティブ(ノベルティ)を利用したことのある男女500人。 男女比は50対50、年齢比も10代25%、20代25%、30代25%、40代25%の均等割り付けで行った。
Q1で、現在使用しているスクリーンセーバーや壁紙はどのような場所のPCに利用しているか尋ねたところ、「自宅のPC」が81.6%と圧倒的に多い結果になった。
一方、会社のPCで利用しているユーザーはわずか13.2%(「会社のPC:5.2%」と「自宅と会社どちらも:8.0%」)と非常に少ない結果が出ており、ユーザーは会社のPCにオリジナルティやお洒落感を求めていないことが伺える。
また今回の調査対象者は、デジタルインセンティブ(ノベルティ)を利用しているユーザーに限定しているが、「スクリーンセーバーや壁紙を利用していない」と回答したユーザーはわずか8.2%にとどまっており、デジタルコンテンツとして幅広く普及していることが伺える。
Q2で、デジタルインセンティブのように制限はあるけれど無料で商品をダウンロードできることと、有料でも自分が気に入ったものをダウンロードすること、どちらが良いか尋ねた。
すると、「無料で商品をダウンロードできること」が82.6%となり、「有料でも自分が気に入ったものをダウンロードすること」はわずか4.4%という結果になった。
以前、Webマーケティングガイドでは「20代男性のモバイル利用に関する調査」で20代男性の加入しているコンテンツについて調査したところ、無料のコンテンツを利用しているユーザーが圧倒的に多いことが分かった(この傾向は20代女性も同様)。 携帯のコンテンツにかかわらず大半のユーザーは、できればデジタルコンテンツに費用はかけたくないという気持ちがあると考えられる。
また、インターネット白書2007によれば、今後購入したい有料コンテンツのジャンルとして、「音楽ファイルダウンロード」と回答しているユーザーが18.9%いる一方で、「特になし」は67.9%に上っていた。 ユーザーにとって何らかの付加価値(ポイントなど)がついたり、商品に余程魅力がなければダウンロードする可能性は低いと言えるだろう。
Q3-?では、今までブログを利用または閲覧したことがあるか尋ねたところ、「自分のブログを開設している」は40.8%、「自分のブログを開設していないが、よくブログを閲覧している」が25.2%と続く結果になった。
インターネット白書2007によれば、ブログ開設率は13.8%となっており、デジタルインセンティブ利用経験者は一般のユーザーよりもブログ開設率が高いことが伺える。 ※今回の調査はデジタルインセンティブを利用したことのあるユーザーのみが対象)
Q3-?では、Q3-?と「第1回デジタルインセンティブに関する調査(上)」のQ1(利用し始めた時期)をクロス集計したところ、ブログ開設者とデジタルインセンティブを利用し始めた時期が2年前以上であるユーザーは、少なからずブログを閲覧しているユーザーであるという結果になった。 ブログに日常接触しているユーザーは、新しいもの好き・情報に敏感であることが言えるんのではないだろうか。
国内デジタルコンテンツ市場の規模が2007年に初めて3兆円を突破し、その中でも音楽配信や電子書籍、ゲームなどは順調な伸びを見せており、今後より注目していく必要のある市場と言えるだろう。 [参照:拡大続くデジタルコンテンツ 今年は3兆円市場(産経ニュース)]
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :500
調査期間 :2008年1月11日〜2008年1月15日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ボーダーズ
対象者 :16歳〜49歳までのデジタルインセンティブを利用したことのある男女
割付 :男女50%の均等割付
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