HTC Nipponは10月15日、スマートフォンTouch DiamondやTouch Proなどに搭載されている3Dインターフェース「TouchFLO 3D」や事業戦略に関する説明会を開催した。
HTC Nipponのスマートフォンは、10月10日に発売したイー・モバイルのTouch Diamondで11機種目となる。HTC Nippon代表取締役社長のデビッド・コウ氏は「Touch Diamondは品切れになる店もあるなど、予想以上の売れ行き」と語った。
日本のスマートフォン市場は年々増加しており、「日本市場の重要性を認識した」という。今後2〜3年のうちに、日本の携帯電話市場で5%のシェアを達成できるだろうと明かした。
同社の端末は海外では約30カ国で展開し、発売以降3カ月で100万台以上を出荷するなど、高い評価を得ており、スマートフォンの投入によって市場に革新をもたらしていると自信を見せた。
また、好評を得ている背景として、グローバルなプロダクトでありながら、日本で販売する製品としてローカライズをしっかり行っていることだと分析する。たとえばキャリアメールへの対応、絵文字、予測変換、英和・和英辞書、ナビゲーションソフトなど、重要なポイントはキャリアの要望なども含めてカスタマイズしているという。
モバイル向けOSとして長い実績を持つWindows Mobile 6.1を搭載したTouch DiamondとTouch Proは、イー・モバイルほか、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルなど複数のキャリアからこの秋に一斉発売する予定だ。
プラットフォームのオープン化、購入後のアプリケーションの追加による買い換えリサイクルの長期化、0円携帯から脱却し、端末価格の“値付け化”など、今の日本における携帯電話業界はビジネス構造の転換期だとデビット氏は言う。
ユーザーが多様な選択肢を得られ、実績のあるOSを採用したグローバルな端末。さらに日本向けにカスタマイズしたTouch DiamondとTouch Proは、携帯ガラパゴス化からの脱却をもたらすだろうと語った。
なお、Android搭載端末の日本市場投入について、出したい意向は示しながらも時期などの明言は避けた。
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