Appleは、将来の事業戦略の中心ともなる、マルチタッチインターフェースの改良へとつながる、新たな手法を模索しているようだ。
Unwired Viewは、iPhoneで用いられているマルチタッチ入力に、音声認識や顔認識技術まで追加するユーザーインターフェースシステムのアイデアが含まれた特許を、Appleが出願していることを明らかにした。
これまでのAppleのマルチタッチ関連特許でもそうだったが、今回の出願特許の発明者には、2005年にAppleによって買収された、マルチタッチインターフェース企業のFingerworksにおいて、技術開発の中心的存在である、Wayne Westerman氏およびJohn Elias氏の名前が連なっている。
同特許のアイデアの根底にあるのは、いまや広く知られたiPhoneのマルチタッチコンセプトであれ、音声認識や顔認識であれ、異なる手段による入力方式の結合を目指すことである。
システムには、複数の入力手段があったかもしれない。しかしながら、それぞれの入力手段は、典型的に独立した動作を行っている。(中略)シームレスに連携して動作するわけではない。シナジー効果を期待することはできないのだ。互いが一緒に動作することはないし、入力エクスペリエンスの改善といった共通の目的のもとで協調することはない。
そこでAppleは、今回の特許技術で、より効率的にコンピュータを操作できるように、複数の入力フォームを結合するシステムの開発を目指している。たとえば、指でオブジェクトを選択し、音声でオブジェクトの色を青に変更するようコンピュータに命令し、スクリーンの右下に目線を移すことでオブジェクトを配置したい場所をコンピュータに教えることができるようになるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力