PC Worldは、台湾VIA Technologiesの「OpenBook」リファレンスデザインに基づいて、ソニーがノートPCの開発を進めていると伝えた。
台北で開催された「WiMax Expo」にて、契約メーカーのQuanta Computerは、VIAがリリースしたばかりのOpenBookをベースにして、2008第3四半期にリリース予定のミニノートPCを展示した。ある目ざといリポーターは、そのミニノートPCの製造先候補に、ソニーが挙げられていることを見抜いた。質問に対して、Quantaの関係者は明らかに黙り込んでしまい、当然ながらソニーからコメントが得られそうにはない。
そのミニノートPCは、8.9インチのディスプレイ、最低80GバイトのHDD、VIA C7-Mプロセッサ(1.6GHz)、VX800チップセットを搭載している。展示されていたプロトタイプモデルでは、Windows Vista Home Basicが稼動していた。
ついに「VAIO」メーカーのソニーも、方針を転換したのだろうか?あるソニーの役員は2月に、もし「Eee PC」が好調な売れ行きを見せ始め、主要なPCメーカーも低価格ノートPC市場で競争をスタートするならば、いよいよ「究極のレース」が始まることになると語った。
だが、(ソニーのスタートは)あまりにも遅過ぎた。Hewlett-Packard(HP)、Acer、おまけにDellまでもが、低価格で軽量型のPC戦争に加わってくるだろう。こうしたメーカーは、まさに大御所といった存在である。Asusも、引き続きEee PCを量産しており、MSIなどのメーカーも、同じような製品を数多く出してくることが予想される。
ソニーは、自社ブランドや製品をハイエンドなポジションに置くことを好む。しかしながら、ついにソニーも2007年に、800ドルという低価格帯でVAIOノートPCの製造を開始した。その当時は、これ以上低価格の製品提供には興味がないと、ソニーは述べていた。
だが、もちろん状況も変化することがある。低価格ノートPCは、いまだ小さい市場ではあるものの、ノートPCの販売価格と利益率が必然的に低下してくるにつれて、メーカーが製品の差別化を図る新たな手段ともなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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