日立は10月23日、最薄部35mmの超薄型液晶テレビを発表した。32型、37型、42型の3サイズがラインアップされ、「Wooo UT」シリーズとして発売される。各機種ともに価格はオープン。
Wooo UTシリーズは、約20mmの超薄型液晶パネルモジュールにより、モニタの薄型化を実現した新世代液晶テレビだ。チューナー部を「Woooステーション」として分離させることにより、重量も10.9kg(32型)と軽量モデルに仕上がっている。
32型は1366×768ドットのIPSパネル、37型、42型は1920×1080ドットのフルHD IPSパネルを採用しており、全サイズともに最薄部は35mmとなる。現行の32型液晶テレビの奥行き平均が10cm程度となるので、3分の1程度まで薄型化される計算だ。
Woooステーションは、地上、BS、110度CSデジタルチューナーを1系統、地上アナログチューナーを1系統を装備したほか、iVポケットに対応しているため、テレビ番組録画も可能だ。
モニタ部、Woooステーション部はHDMIで接続するほか、別売のワイヤレスユニット「TP-WL700H」(予想実勢価格:9万円)による、ワイヤレス伝送にも対応。最大約9mまでのワイヤレス伝送が行える。
オプションとして、フロアスタンド、壁掛けユニットなども用意しており、モニタ、Woooステーション、スタンドを1セットとして販売していく予定だ。32型モデルのみ、ブラック、ホワイト、ブルー(限定生産)、レッド(限定生産)の4色展開を行う。
超薄型テレビはシャープ、ビクターなどからも、研究、開発発表が行われている、現在最注目トレンドの1つ。日立ではこの動きに先駆け商品化にこぎつけた。
同社では、今後の薄型テレビ事業に関し、2009年までにプラズマテレビの超薄型化、液晶テレビの奥行き19mm化などを製品コンセプトとして掲げており、薄型化へのロードマップを明確にした。
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