ワコムは9月13日、デザインを一新した個人向けタブレット「Bamboo」シリーズ3製品を発表した。より薄くなり、ファンクションキーやタッチホイールなどを搭載している。
Adobe Photoshop Elementsなど計5つのソフトを搭載した、画像や写真編集ユーザー向けの「Bamboo Fun」には、A6ワイドサイズのCTE-450(ワコムストア価格:1万2980円)とA5ワイドサイズのCTE-650(同:1万7980円)を用意。カラーはシルバー、ピンク、ホワイトの3色がある。また、CTE-650に絵画用の本格ソフトPainter Essentials 3とガイドブックを付けた「Bamboo Art Master」CTE-650/S1(同:1万9980円)は、シルバー1色のみ。いずれも、9月14日より販売を開始する。パッケージも一新し、クリエイトするためのツールとしてより強くアピールしていく考えだ。
これまで、個人向けには「FAVO」シリーズとして展開していたが、今回の発表に伴い、ワコムの個人向けタブレットブランドをすべて「Bamboo」ブランドに統一する。なお、今年5月に発売済みのアプリケーションが付属しない「Bamboo」MTE-450/KO(同:8980円)はそのまま継続販売する。
ワコム代表取締役の山田正彦氏は、「Bambooは“竹”を意味したもの。北極と南極以外の場所で存在し、多くの国で“Bamboo”と言って通じる。また、ペンの始まりは竹で、竹に毛を付けて筆となった。(タブレットのペンは)21世紀のためにつくられたペン」と原点に立ち返って名付けたことを明かした。
なお、プロ向けのラインアップとして「intuos」シリーズがあるが、これはそのまま残る。
現在、ワコムはペンタブレットや液晶ペンタブレットで高いシェアを誇るが、今後の事業戦略として、指で操作できるタッチ技術の開発に取り組んでいることを明らかにした。
山田氏は、「ペンとタッチは違う分野だと思っている人もいるかもしれないが、だれにでも使いやすいユーザーインターフェースを考えたら自然の流れ。われわれのペン技術を用いれば、いいものができる。近い将来、新しいブランドや考え方を紹介できる」と自信を見せる。
同社は、今回コーポレートロゴも一新し、5つのカラーを基調とした。「Open up.sense more.」という新ブランド・コンセプトを掲げ、人と技術の距離を近づけ、想像の世界を実現したいとしている。
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