パナソニックマーケティング本部は、デジタルカメラ「LUMIX」の新製品6モデルを発表した。
いずれのモデルにも、人物や動物など、被写体の動きを認識する「動き認識」を搭載。たとえば、ペットなど被写体の動きが大きい場合には、カメラが自動的にISO感度を高めにしたりシャッタースピードを速く設定したりしてくれる。これまでの「光学式手ブレ補整」「高感度」をあわせ、手ブレや被写体ブレを軽減した写真を撮影できるのが特徴だ。パナソニックマーケティング本部 副本部長 平原重信氏は、「最先端の技術を凝縮した」と自信を見せる。
6モデルのうち、メインとなるのは、広角28mmズームレンズ搭載モデルとして世界最薄という「DMC-FX30」(2月22日発売/市場想定4万円前後)と光学10倍ズームレンズ搭載の単眼タイプのデジタルカメラとして世界最小という「DMC-TZ3」(3月9日発売/同4万7000円前後)の2モデル。いずれも720万画素で、ライカ VARIO-ELMARITレンズを搭載している。
DMC-FX30は、「おしゃれのじゃまをせずに持ち歩ける」とし、若い女性をメインターゲットに“お嬢様カメラ”とキャッチフレーズを付けて説明。CMは引き続き浜崎あゆみを起用する。DMC-TZ3は、団塊の世代の男女をターゲットとし“奥様カメラ”とした。イメージキャラクターには、綾小路きみまろと長山藍子を起用。特徴となる光学10倍ズームに“きみまろズーム”と覚えやすい愛称を付けていた。ターゲットを分けた広告戦略で、さらなるシェアの上昇を狙う。
なお、デジタルカメラにおける松下の国内のシェアは昨年から今年にかけて、2〜3%上昇しているとし、現状で17%という。グローバルでは5.3%〜5.4%のシェアを持つが、10%のシェアを目標とし、現状の400万台から800万台の出荷を目指すとしている。
1月30日、カシオが光学7倍ズームモデルとしては世界最薄として、「EXILIM Hi-ZOOM EX-V7」を発表したばかり。携帯電話では、機能がある程度成熟したことを背景に、NTTドコモやソフトバンクモバイルらが“薄型”と“ファッション性”を重視したモデルを発表しており、薄型を競い始めている。コンパクトデジタルカメラの世界では、ズーム、手ブレ、ワイドといった機能をベースにさらなる薄型、小型の競争に突入しそうだ。
各モデルの価格と発売時期は下記のとおり。
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