Apple Computerは、Ford Motor、General Motors(GM)、マツダと提携し、「iPod」を車載オーディオシステムに統合する計画を進めている。
Ford、マツダ、GM製自動車の所有者は、車内でiPodを使用する場合、「iTrip」やシガーライター用ソケットから電源を供給する充電器などの面倒な周辺機器を購入する必要はもはやない。Appleは米国時間8月3日、前出の自動車メーカー3社と提携して、2007年モデルにiPodの「シームレスな統合」を実現すると発表した。これによりiPodを車載オーディオシステムで制御することができ、エンジンがかかっていれば充電も可能となる。
Fordの内部調査によると、デジタル音楽プレーヤーを一般車両に搭載してほしいという要望は急速に高まっているという。同社は、2009年のデジタル音楽プレーヤーの売り上げは、2005年の2倍以上になると予測している。デジタル音楽プレーヤー市場は、競争の激化にもかかわらず、AppleのiPodが完全に独占している。
iPod統合への計画およびインフラストラクチャの取り組みには、3社で違いがある。例えば、Fordは、自社ブランド「Ford」、「Lincoln」、「Mercury」の2007年モデルの大半に、iPodやその他のMP3プレーヤーと互換性のあるオーディオ入力ジャックを搭載する計画である。Ford販売店では2007年初めからオプションで、「TripTunes Advanced」というシステムの販売を開始する予定である。車両のグローブボックスにiPodを格納し充電することが可能で、ラジオやハンドルについているボタンなどを使って運転者や同乗者がiPodの機能を操作することができる。
一方でGMは、「Personal Audio Link」と呼ばれるiPod専用のデバイスを開発した。トランプの束ほどの大きさのこのデバイスを使えば、車載するXM Satellite Radioの帯域とiPodを同期させることができ、XMスクリーンに音楽やアーティスト情報を表示するなどXMインターフェースの利用が可能になる。
FordのTripTunes Advancedと同様に、GMのiPod統合システムもグローブボックスに搭載され、エンジンがかかっていればiPodを充電することができる。Personal Audio Linkは、「Chevrolet HHR SUV」の2006年、2007年モデルに搭載され、2006年10月に販売を開始する予定である。GMは、米国内で今後販売されていく一般車、トラックにPersonal Audio Linkを随時導入していき、2007年末には全車両に搭載する予定だ。
GMは、Personal Audio Linkをオプションとして扱う予定で、約160ドルで販売するという。GMの声明によると、XM Satellite Radioのサブスクリプションを行わなくても、Personal Audio Linkを使用することが可能だという。
マツダは、国内外で販売する車両すべてにiPod統合システムを提供する予定だが、使用するテクノロジの詳細についてはコメントを控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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