サンフランシスコ発--新たに3社の自動車メーカーが、2006年モデルからiPodをサポートするオプションを提供することになった。Apple Computerが米国時間7日に発表した。
Audi、Volkswagen、ホンダならびに同社の高級車部門であるAcuraは、Appleが当地で開催した報道陣向けのイベントで、最新の「iPod Nano」を搭載する未発売のモデルを公開した。これらの自動車では、同携帯音楽プレイヤーをカーステレオに接続し、ハンドル上に設けたコントロールボタンから操作できるようになっている。
現在までに、BMWやMercedes-Benz USA、Volvo、Scion、Ferrariをはじめ、あわせて15社の自動車メーカーがiPod用の車載キットを提供している。
今回の新パートナー獲得により、米国市場では来年iPodをサポートした自動車が500万台以上出荷されるとAppleは予想している。
Apple CEOのSteve Jobsは、携帯電話の「Rokr」と「iPod nano」を発表したこのイベントのなかで、「2006年には、iPodに接続できるオプションの付いたクルマが、全体の30%を占めるようになる」との予測を示した。
自動車メーカー各社の提供するオプションは、アルパイン、クラリオン、パイオニア、ケンウッドなど、Appleが保証するステレオアクセサリメーカー各社のiPod統合製品とは異なる。これらの企業が販売するカスタマイズ用のキットは、iPod対応製品から自分で取り付けるもの、さらには販売店が取り付ける製品まで多岐にわたっている。
ホンダとAcuraの関係者は、iPod接続キットにテキスト読み上げ機能を追加し、これをプレイリストなど各種のタイトル情報検索に利用できるようにすることを明らかにした。
Volkswagen、ホンダ、Acuraは、それぞれ米国向けの2006年モデルの大部分でiPodをサポートする。また、AudiはA3やA4、TTの各モデル限定でiPodをサポートするという。
AudiとVolkswagenは、iPod接続キットをディーラー向けに別売りし、1999年モデルから対応できるようにすることも明らかにした。
このキットは最高175ドル(取付料は別途)で購入可能だが、ただしメカに精通し、ダッシュボードを開けて2時間あまり作業することをいとわない顧客にしか推奨できないと両社は説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」