Apple Computerが「Aperture」開発チームを大幅に縮小したと、インサイダー情報を発信するサイトThink Secretが伝えた。Apertureは、RAWフォーマットのワークフローに対応したプロ用画像管理ソフトウェア。
同ウェブサイトによると、同チームのエンジニアは解雇または他部門に吸収されたという。
同ソフトウェアが多くの問題を抱えるなど、今回の動きにはある程度の予兆があった。Apertureは、当初IntelベースのMacに対応しないなど、リリース時からさまざまな問題を抱えていた。
また、Adobeが同等のRAW画像ワークフローソフトウェアをリリースし、Apertureにはライバルも登場していた。
Adobeは、Aperture最大のライバルである「Adobe Lightroom」のベータ版無償公開を2月に開始した。Apertureが1.1にアップグレードするまでは、Lightroomのベータ版の方が価格の高いAppleのソフトウェアよりパフォーマンスに優れる、との書き込みがオンライン掲示板では多数見られた。
Appleは4月初旬、PCとIntel Macにも対応させてアップグレードしたAperture 1.1をリリースし、価格も499から299ドルへと引き下げた。加えて、初期バージョンのユーザーには、無料アップグレードの提供と、200ドル相当のApple Storeクーポンの配布も行った。
Appleは4月のアップグレードで多くの問題にも対処したが、そのころにはAdobe Lightroomのベータが無償配布されてから数カ月が経過していた。
Apertureチームに対する変更は、PhotoshopとCreative SuiteのIntelベースMac版を2007年リリースする、とのAdobeによる先週の発表を受けた可能性がある。
Adobe LightroomとApertureはいずれも、Photoshopなどの写真編集ソフトウェアを補完するワークフローソフト。
Appleからコメントを得ることはできなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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