松下電器産業は4月21日、デスクトップPC向けの内蔵型Blu-ray Discドライブ「LF-MB121JD」を6月10日に発売すると発表した。価格はオープンだが、市場想定価格は10万円前後。月産1万台を予定しており、初年度に数万台の出荷を目指す。
Blu-ray Disc Associationが規格化したBD-R/RE/ROMのBlu-ray Discフォーマットに対応する。1層25Gバイトディスクだけでなく、片面2層の50Gバイトディスクをサポートする。また、すべてのDVDやCDの規格にも対応する。製造は、パナソニック四国エレクトロニクスが担当する。
また、パナソニック四国エレクトロニクスとパナソニック コミュニケーションズは、PC内蔵型Blu-ray Discドライブを3種類、国内外のパソコンメーカー向けに4月から出荷する。パナソニック四国エレクトロ二クスがハーフハイトタイプとスリムスロットタイプを、パナソニック コミュニケーションズがスリムトレイタイプを開発、生産する。
このほか、松下電器はBlu-ray Disc事業の拡大に向けて、パソコンデータ用のノンカートリッジタイプのBlu-ray Disc4種類も発売する。25Gバイトと50GバイトのBD-R(追記型)、および25Gバイトと50GバイトのBD-RE(書換型)で、発売日は4月28日となる。製造は、パナソニックAVCネットワークスが行う。市場想定価格は25GバイトのBD-Rが1800円、同50Gバイトが4300円、25GバイトのBD-REが2500円、同50Gバイトが6000円となっている。
Blu-ray DiscはDVDに代わる次世代光ディスクとして注目される規格の1つだ。ライバルとなるHD DVD陣営は東芝が3月末にHD DVDプレーヤーを国内で発売しているが、松下電器はBlu-ray Diskプレーヤーの発売時期について口を閉ざしたままだ。
「米国では9月に発売する予定だが、国内については鋭意検討している段階だ」(松下電器産業役員の津賀一宏氏)
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