東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月14日、非接触ICチップ搭載の携帯電話を切符代わりに利用できるサービス「モバイルSuica」を2006年1月28日より開始すると発表した。当面は無料とするが、将来的には有料化する計画だ。
モバイルSuicaは現在JR東日本が提供しているSuicaと同じ機能をおサイフケータイで利用できるようにするもの。自動改札にかざして運賃を精算できるプリペイドカード機能のほか、駅構内などで買い物ができる電子マネー機能も備える。また、定期券や特急電車のグリーン券としても使える。
携帯電話の特性を生かし、Suicaの残高や利用履歴をディスプレイ上で見られる。チャージや定期券はオンラインで購入することになる。紛失した場合は再発行できるが、あらたに携帯電話を用意する必要がある。
利用可能な携帯電話端末はNTTドコモのF902i、N902i、P902i、SH902i、N901iS、P901iS、SH901iS、auのW32H、W32S。また、利用者はJR東日本が発行するクレジットカード「ビューカード」による会員登録が必要となる。これは、チャージや定期券の購入をこのビューカードで支払うためだ。
JR東日本ではビューカードの年会費とは別に、モバイルSuica会員から年会費を徴収する計画だ。ただし当面は年会費無料とする考えだという。
モバイルSuicaのロゴ |
今後はグリーン定期券や新幹線定期券の機能も持たせるほか、モバイルSuicaを使ってインターネット上で購入した商品の決済ができたり、銀行口座から直接チャージできるサービスなども計画している。
サービス開始にあわせ、リクルートと共同でモバイルSuica会員向けの無料サイトも開設する。また、モバイルSuica専用のロゴを作成し、利用者への周知を図る。
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