米国で大学生らが研究用に打ち上げたお手製の観測気球が太平洋に墜落するという事件が起こったが、これに搭載されていた頑丈なメモリーカードは難を逃れたため、天文学に関する貴重なデータがもたらされることになった。
その結果、天文学者らはいま銀河系や惑星、星、彗星など、宇宙空間の物体の解明につながる情報を利用できるようになっている。そして、気球を最初に打ち上げたかカリフォルニアの学生らは、この努力が評価されて大学から表彰を受けた。
この観測気球はカリフォルニア大学サンタクルーズ校の学生らが、大気の乱れを観測するために打ち上げたものだが、飛行中に空中分解した後に太平洋に墜落した。
「(気球を)もはや見ることができないと思ったら、悲しい気分になった。『ああ、この4、5ヶ月間のわれわれの成果を見せることができなくなった』と。友達に別れを言うようなものだった」と、学生チームのリーダーであるSkye Vendt-Pearceは述べている。
ところが、ふつうに店で買った2枚のSanDisk製メモリーカードが、この墜落でも故障ぜず海水に塗れてもデータを失わなかったことから、この小型で軽く可動部分が少ない頑丈なストレージデバイスの利用に興味深い可能性が浮上している。
「こうしたもの(メモリーカード)が壊れたり、飛行中に飛び出したりすることはあまりないが、そうなったとしても、データの回復ができることが多い」とSanDiskの携帯電話機グループのマーケティングマネージャー、Norm Frentzは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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