手動から自動へ
ビデオiPodは、H.264もしくはMPEG-4フォーマットで、iPodの画面サイズに合わせて保存されたビデオなら、実はどんなものでも再生できる。たとえば、AppleのQuickTime Proソフトウェアには、さまざまなファイル形式のデジタルビデオを、iPod用に変換する機能がある。
ProxureのBenamouによると、このためのファイルの変換作業には人手がかかる部分が多く、一部のソフトウェアでは作業の完了までに4〜5段階の手間がかかることも珍しくはないという。「われわれは、それをある程度自動化しようとしている」(Benamou)
それに対して、MyTV ToGOでは、多少は時間がかかるものの、ほとんどシームレスにビデオを転送できるほか、iPod以外にも、PSPやPocket PC端末、さらにはMicrosoft製OSを搭載したスマートフォンにも対応している。同社ではファイル変換にかかかる時間の短縮を目指して作業に取り組んでいるが、いまのところ、ある番組をiPod用のファイル形式に変換するには、番組自体の長さの約半分の時間がかかる。また変換後のファイルのサイズはオリジナルにくらべて非常に小さい(オリジナルのファイルも同時に保存される)。
MyTV To Goは、iPodでビデオを観るのが好きなユーザーに対して「使い勝手」の点で優れた選択肢を提供しながら、重要なニッチを見つけだしたといえる。Proxureは、今後数週間のうちに新バージョンをリリースする予定だが、これには番組を録画すると自動的にiPod用のファイルがつくられる機能がつく。そうなれば、翌朝には素早く簡単にそのファイルをiPodへ転送できるようになる。
麻酔科医のCardoneは、この新バージョンのテストを続けてきており、現行バージョン以上に気に入っているという。だが、それでも同氏はiTMSでのテレビ番組購入を止めてはいない。
「ABCのドラマ『Lost』は私のお気に入りの1つで、すでに何話も買っている。1話が1ドル99セントなら喜んで支払う。それに買ったものならCMを観なくて済む」(Cardone)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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