オランダのLamaBoxという企業が新しいLinuxベースの家庭用メディアプレイヤーを発表した。同プレイヤーを使うことで、ユーザーは、BitTorrentやeDonkeyを含むさまざまなPtoPネットワークのコンテンツに簡単にアクセスできるようになる。
同社ウェブサイトによると、「LamaBox」というビデオデッキ大のプレイヤーは、「インターネットと完全に統合されており、有力PtoPへの接続も完備している」という。そのため、LamaBoxによりユーザーは、「膨大な音声/映像コレクションから自分の好きなものを選択可能だ。新作の映画やテレビ番組も、ボタン1つで、テレビで楽しむことができる」と同サイトでは述べている。
LamaBoxは、ダウンロードしたコンテンツをDVDに焼き付けることもできる。
LamaBoxが、著作権のあるマテリアルが違法に交換されることが日常的なPtoPネットワークにアクセスできるように設計されていることは、法的問題を提起する。これに対し、LamaBox関係者は同社に落ち度はないと主張し、同プレイヤーはこのようなマテリアルへのアクセスを可能にするだけで、これはインターネットプロバイダが潜在的に違法なマテリアルへのアクセスを提供しているのと似た行為に過ぎないと述べた。
「唯一の責任は、コンテンツの提供者とユーザーにある」とLamaBoxは述べた。
しかし、米国最高裁判所が先ごろ下した判断が国際法の傾向であるとしたら、LamaBoxは法的な障害に直面することになるだろう。この夏、同裁判所は、著作権侵害を意図的に助長するような事業を行う企業は、ユーザーによる不法行為の責任を負うべきだという決定を下した。
現在、LamaBoxはBitTorrent、eDonkey、FastTrack(Kazaaが使用しているネットワーク)、Gnutella、Overnetにアクセスできるように設定されている。またユーザーは、インターネットラジオ局やオンラインビデオストリームも視聴できる。
LamaBoxによると、海外から大きな反響があり、先ごろ同社ウェブサイトを英語に翻訳したばかりだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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