KDDIは9月28日、2種類の非接触ICカードの自動切り替え機能を搭載した携帯電話の試作機を開発したと発表した。
試作したのは、1台の端末で非接触ICカードの2方式(タイプB、タイプC)の自動切り替えが可能な携帯電話だ。
日本で最も普及している非接触ICカードは、SuicaやEdyといったFeliCaを利用した「タイプC」のICカードだが、ISOで規定された国際標準の方式は「タイプB」と呼ばれるもので、住民基本台帳カードに利用されている。また運転免許証などの公的カードや、海外との互換性を持つ必要がある金融系カードなどが将来的にこれを利用することになる。
試作機に搭載された機能は、両方式を携帯電話上で自動的に判別して切り替えを可能としているため、ユーザーが事前に切り替えるなど方式を意識する必要がないのが特徴だ。同社では今後、銀行ATMカードやクレジットカードなど、タイプB方式を利用したサービスの携帯電話への実装の可能性を検討したいとしている。
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