KDDIと日立製作所、伊藤忠商事、伊藤忠テクノサイエンスは9月5日、4社合同でRFIDの実用性と技術検証を目的とした実証実験を開始すると発表した。
実験はKDDIが開発したRFIDリーダ搭載の携帯電話試作機を利用し、東京都江戸川区のビジネスホテル「ホテルルミエール葛西」で実施する。期間は9月7日から約1カ月間の予定だ。
携帯電話を利用してホテル利用者に施設情報や地域情報、イベント情報などを提供するコンシェルジュサービスとして展開する。これによって、問い合わせ応対業務の負荷を軽減するとともに、付加価値サービスを提供することで差別化や他ビジネスとの連携による相乗効果を図る。また、アンケートやマーケティングデータの収集などにも利用可能だとしている。
今回の実験では、ホテルのロビーにRFIDタグを内蔵した周辺地図と、RFIDリーダを搭載した携帯電話の試作機を設置する。利用者は地図に携帯電話をかざすことで、周辺情報などを集めた自分専用のポータルサイトを作成できる仕組みになっている。このポータルサイトには、利用者が個人で持っている携帯電話からアクセスできるので、外出時やチェックアウト後にホテルで調べた情報を活用できる。提供される情報は、スターツ出版の発行する地域情報フリーペーパー「アエルデ」の協力で、周辺のショップや有名スポットの情報など約70種類の専用コンテンツが用意される。
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