AMDとATI、それぞれノートPC向け新型プロセッサを発表

John G. Spooner(CNET News.com)2004年11月24日 21時12分

 Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間11月23日、新型プロセッサのSempron 3000+を正式に発表した。一方、ATI TechnologiesもMobility Radeon Xシリーズのグラフィックチップ2機種を投入した。

 これらのプロセッサは、それぞれ異なるタイプのノートPCに性能向上をもたらすとされている。AMDのSempron 3000+およびATIのMobility Radeon X300は、一般に約5ポンド(約2.3kg)の軽量ノートPCを対象としている。一方ATIは、ハイエンドなゲーマー向けノートPC用にMobility Radeon X800という新製品も発表した。

 AMDは、550ドル以下のデスクトップPCや1000ドル以下のノートPC向けに、Sempronブランドのプロセッサを開発した。この製品ラインのプロセッサは、高性能で高価なAMD Athlon 64が利用するのと同じタイプのマザーボードにそのまま挿入できるため、PCメーカー各社は同一機種でさまざまな価格帯の製品を揃えることが可能になる。

 AMDではまた、ノートPC向けプロセッサの製品ラインを、搭載するマシンの大きさおよび重量で区分している。そのため、同社からは同じSempronプロセッサでも、「デスクトップ代替ノート」と呼ばれる、一般に7〜10ポンド(約3.2〜4.5kg)の重量で、最大17インチ幅のディスプレイを持つノートPC向けと、5ポンドの重量で14〜15インチのディスプレイサイズを持つ薄型軽量ノートPC向けの、2つのモデルが出されている。なお、Sempron 3000+のリスト価格は134ドルとなっている。

 一方、ATIの新チップは、同社のノートPC向けグラフィックチップであるMobility Radeon X製品ラインに追加されたものだ。Mobility Radeonは、グラフィックカード用のPCI Expressインターフェイスや MicrosoftのDirectX 9など、比較的新しい技術をサポートしている。

 このうち、Mobility Radeon X300は薄型軽量ノートPC向けに出されるもので、まずは比較的高価な機種に搭載されることになりそうだ。 それに対し、Mobility Radeon X800はゲーマー用ノートPCを想定して開発されており、最大256Mバイトの専用ビデオメモリを搭載可能なインターフェイスなど特別な機能が付く。なお、同グラフィックチップは12月の発売予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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