携帯型の電子機器を使って神の導きを求める人のために、「BiblePlayer」というカリフォルニアの新興企業が、iPod用の電子版聖書を無償配布している。
カリフォルニア州ロサンゼルス在住のプログラマー、Pablo Mendigocheaが独自に考え出したBiblePlayerは、iPodの「ノート」機能を使って同デバイスの画面で読める聖書の3種類の異なるテキストを用意している。同製品にはデラックスバージョンのCD-ROMもあり、聖書をMP3で音声化したものが29ドルで販売されている。どちらの製品も、第3もしくは第4世代のiPod全機種に対応する。
10月初めの登場以来、BiblePlayerの無償バージョンには約7000件のダウンロードがあった。Mendigocheaによると、妹の誕生日プレゼント用としてiPodを購入したところ、ユーザーが画面上でテキストを読めるようにするノート機能があるのを発見し、同ソフトの開発を思いついたという。同氏は、MicrosoftのWindows Media Playerソフトウェアで利用するオーディオ版の聖書を開発しており、いくつかのバージョンを無償ライセンスで公開している。
「Appleが想像もしなかった新しいiPodの利用方法の好例だと思う。『ノート』機能を見てうまくいくと直感した。今のところ、ユーザーからのフィードバックも素晴らしい」(Mendigochea)
BiblePlayerには聖書の欽定訳のほか、国際英語版とスペイン語版新約聖書がある。Mendigocheaは、旧約聖書のダウンロードに加え、聖書のオランダ語訳、フランス語訳、およびドイツ語訳の投入も計画している。
BiblePlayer DeluxeパッケージはiPodが搭載するマルチメディア機能の利点を活かし、テキストと音声の両方を組み合わせて提供する。同製品には、音声の完全バージョンに加え、聖書の朗読スケジュール作成や、聖書の抜粋や聖書関連の物語を自動的に表示する「個人礼拝」機能、そしてMP3対応のあらゆるデバイスの音声を受信する機能がある。
iPodと聖書の組み合わせは、電子書籍へとつながる同小型デバイスのポテンシャルを浮き彫りにしている。電子書籍は、成長が期待される潜在市場として長年注目されてきたが、幅広い支持を得ることができずにいる。Mendigocheaは、画面サイズがノート機能でテキストを読むには比較的小さいものの、iPodが電子ブックを読むためのツールとして注目されつつあると信じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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