Intelは 米国時間1日、最新のPentium 4 Extreme Editionプロセッサを発売した。同シリーズは、ゲーム用途などのハイパフォーマンスデスクトップPCで使われているプロセッサだ。
既報の通り、この新チップの動作速度は3.46GHzで、これまでのバージョンより若干高速になっている。また同チップのキャッシュ容量は2Mバイトに引き上げられ、フロントサイドバス(FSB)の速度も1066MHzとなっている。
同社の主力製品であるPentium 4では、メインキャッシュの容量が1Mバイトで、FSBは800MHzだ。ただし、Intelは10月に、来年Pentium 4チップのキャッシュを2Mバイトに拡大することを明らかにしている。
Pentium 4 Extreme EditionやAdvanced Micro Devices(AMD)のAthlon 64 FXといったプロセッサは、デスクトップPC向けのチップのなかで最高の性能を誇る。これらのチップは、ゲームを最大限のスピードで楽しめるよう、主に最新のグラフィックカードや高速ストレージシステムとともに、ゲーム用途のマシンに搭載される。AMDの新チップ、Athlon 64 FX-55はすでに10月19日に発売されており、今回の Pentium 4 Extreme Editionの発売で、ゲームユーザーには新しいハイパフォーマンスPCの選択肢が多数そろったことになる。
通常、2000ドルをはるかに超えるPCが大量に販売されることはない。しかし、PCメーカー各社にとっても、AMDやIntelなどのチップメーカーにとっても、ゲームPC市場はデスクトップPCビジネスで最も利幅の大きい市場だとされている。AMDとIntelは、ハイパフォーマンスチップの価格を高めに設定している。
1日には、少なくとも1社のPCメーカーが最新のExtreme Editionチップの採用計画を発表した。
Dellは、第4世代のDimension XPSシステムの受注を1日に開始した。同社関係者が電子メールで明かしたところによると、同マシンは3.46GHzのExtreme Editionプロセッサ、512MバイトのRAM、80Gバイトのハードディスクを搭載する仕様で、価格のほうは2749ドルからとなる。
新しいExtreme Edition Pentium 4はすでに問題に直面している。購入希望者にとっては重要な情報源となる各種のレビューで、新チップがひどい評価を受けているのだ。なかには、新チップはパフォーマンスの向上がほとんど見られない、と結論づけているものも多い。
「新しい3.46EEチップは、性能の点で先行モデルの3.4GHz/800MHzチップを何とか上回っているが、しかし性能向上の幅はごくわずかなものに過ぎない」と、Anandtechというマニア向けウェブサイトの運営者であるAnand Lal Shimpiはいう。他のレビューでも、同氏の意見に同調するものがいくつかある。
3.46GHz版のPentium 4 Extreme Editionのメーカー価格は999ドルだが、これに対してAthlon 64 FX-55は827ドルとなっている。両製品とも市販価格は異なるものになりそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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