IDCが今週発表した調査結果によると、世界の携帯端末市場は引き続き縮小傾向にあるという。IDCは携帯端末業界が3四半期連続で前年割れを起こしていると述べた。
IDCによると、第3四半期の携帯端末総出荷台数は、前期比4.6%減、前年同期比8.7%減の210万台だったという。
IDCは落ち込みの原因として、PalmOneの出荷台数減少と、Sonyの米国市場からの段階的撤退を挙げた。
PalmOneの出荷台数は、第2四半期と比べて20.3%減少したほか、前年同期からも12.7%減少しているとIDCはコメントした。PalmOneの現在の市場シェアは34.7%だとIDCはいう。しかしIDCは、PalmOneの場合、年末のホリデーシーズンには好調な販売を期待できるとも述べた。PalmOneは先ごろ、高解像度画面や高速プロセッサを搭載したTreoスマートフォンの新製品を発表したばかりだ。
対照的なのがHewlett-Packardで、同社の出荷台数は第2四半期に比べ22.4%増加し、前年同期からは11.7%伸びている。IDCによると同社のシェアは現在30.6%だという。
x30デバイスを販売するDellは第3四半期に、第2四半期比29.7%増、前年同期比44%増の出荷台数を達成した。IDCは、先ごろ発表されたx50や直販モデルのおかげで、Dellは好調な第4四半期を迎えられるだろうという。
低価格路線で携帯端末市場の第4位につけているMitac Internationalの市場シェアは3.2%だった。IDCによると、同社は第2四半期に比べ210%増、前年同期比では1008%増の出荷台数を記録したという。
IDCの調査結果は、Gartnerが発表した7月のレポートとは内容がいくぶん異なる。Gartnerは同レポートのなかで、携帯端末の売上高が第2四半期に増加したと述べていた。この違いは、GartnerがResearch In Motionの無線端末BlackBerryを調査対象に含めたのに対し、IDCはそうしなかったためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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