PalmOneが米国時間25日に新型スマートフォンの「Treo 650」を発表した。
すでに伝えられているとおり、Treo 650には、これまでの最上位機種「Treo 600」で採用されていたものよりも、解像度の高い画面と高性能なプロセッサが搭載されている。また、着脱式バッテリが採用され、無線接続のBluetoothをサポートする。VGAカメラは、暗い場所での撮影にも対応するように改善された。このカメラを使って、静止画だけでなく動画を撮影することも可能だ。
しかし、Treo 650の外観は前身のTreo 600とよく似ている。新製品の方がわずかに丸みを帯びており、キーボードのキーが平らになっている。同社のプロダクトマネージャーMichelle Whiteによると、PalmOneではTreo 600のデザインはスマートフォンにぴったりのものだったと考えているという。
「(Treo 650は)Treo 600に改善を加えた新バージョンだ。われわれは、Treo 600のデザインが非常に優れたものであると、早くから気が付いていた」(White)
Treo 600はPalmOneにとってますます重要な位置付けの製品となっており、第1四半期には同社全売上の約半分を占めた。第1四半期に、同社は27万3000台のTreo 600を出荷した。PalmOneはこれで合計66万1000台のTreo 600を出荷したことになる。
PalmOneのEd Colligan社長は、Sprint PCSがTreo 650を提供する最初の通信事業者になると述べた。Colliganはサンフランシスコで開催中の「CTIA Wireless IT & Entertainment」ショーで同端末を披露した。
PalmOneによると、消費者は年末のホリデーシーズンにはTreo 650を入手できるようになるという。価格は通信事業者が決定するが、400〜500ドルになる見通しだ。
SymbianやMicrosoftのOSを搭載した携帯電話や、Research In Motionから提供される製品など、Treo 650と競合する製品は増えつつある。また、消費者がカメラ付き携帯電話やMP3プレイヤー付き携帯電話をTreoの比較対象と見なすようになっていることから、PalmOneはTreoの音楽再生機能やカメラ機能を強化する必要があるとWhiteは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス