市場調査会社のIDCが21日(米国時間)に発表した調査結果によると、全世界のMP3プレイヤー市場の規模は、2008年に580億ドルに達する見込みだという。
IDCはこの調査報告のなかで、Apple Computerの超人気音楽プレイヤー「iPod」を相手にした競争が差し迫っていると述べている。IDCによると、複数のメーカーがまもなく1インチ以下のハードディスクを搭載した携帯型ジュークボックスを発売予定で、iPodと激しく競合する可能性がある。
IDCは報告のなかで、最も大きな成長が期待されるカテゴリはフラッシュメモリを内蔵した携帯型プレイヤーになると予想。フラッシュプレイヤーの出荷台数は2003年の1250万台から2008年には5000万台に増加する見込みだ。他の部門の成長はそれほど大きくはないだろう。
特に携帯および家庭向けのMP3 CD/MiniDiscプレイヤー部門は、これらの市場全体の停滞や、競合する携帯機器の価格低下によって被害を被ることになりそうだ。
こうした価格低下と、合法的なオンライン音楽プロバイダから入手できる音楽の増加によって、圧縮オーディオプレイヤーの需要は伸びるとIDCは述べている。
同市場全体の成長は、チップメーカーやデバイスメーカー、有料音楽サービスプロバイダらに「新たなチャンス」を与えることになると、IDCアナリストのSusan Kevorkianは述べている。
またメーカー各社が、DVDプレーヤーやゲームコンソールなどさまざまなデジタル機器の第2の機能として、圧縮オーディオサポートの統合に熱心に取り組んでいることも、成長を促す要因となるだろう。日立は最近、家電機器と簡単に統合できる新薄型ハードディスクをリリースしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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